がん患者さんと家族のためのWEBサイト

子育てママのための『ママのがん検診応援プロジェクト』が子宮頸がん予防啓発イベント開始

 子供と一緒に参加できるキッズパークを会場にしたママのためのがん検診体験イベントを企画・運営する『ママのがん検診応援プロジェクト』(事務局:一般社団法人シュフレ協会/所在地:神奈川県横浜市/代表理事:武次 直美)は、2021年6月にスタートした乳がんエコー検診無料体験会に続いて、2022年11月25に子宮頸がんHPV検査無料体験会をスタートしました。
 体験会は、子宮頸がんについての正しい知識の啓発を目的にしたイベントで、子宮頸がんに関する無料セミナーに加えて、自宅で好きな時に受けられる子宮頸がんHPV検査キットを配布。検査キットの使い方の説明や検査後のアフターフォローまで無料で行うことで、子宮頸がんHPV検査に対する不安や疑問を解消し、定期的な検査習慣をつけていただくことを目指しています。

■子育て中のママの子宮頸がんに対する意識調査で76.7%が子宮頸がん検診未受診
 子育て中のママたちに「子宮頸がん検診」の受診状況アンケートによれば、出産前は7割以上のママが検診を受診していたにも関わらず、出産後は76.7%のママが検診を受診できずにいるという結果となりました。

「さらに子宮頸がんに関する基本的な知識を問うクイズを出題したところ、3問すべてに正解したママはわずか13.7%。乳がんについての同様のクイズの正答率が44.2%であったことと比較しても、子宮頸がんについての関心の低さがわかります。
 これは、子宮頸がんについての正しい知識を学ぶ機会が少ないこと、子育てや家事・仕事に追われて自分の健康について意識を向ける余裕が少ないこと、子どもの預け先の確保など受診に至るまでのハードルが高いことなどが原因として考えられます」(同プロジェクト)

 第1回子宮頸がんHPV検査無料体験会に参加した子育て中のママたちからは、「子供のことも大切だが自分の時間もとるようにしなくては、ゆくゆくは家族に迷惑がかかると感じた」「子宮頸がんのリスクがこんなにも高いことを知らなかった。検査を定期的に受診することで早期発見でき今後も継続して受診したい」などの感想が届いています。

■『ママのためのがん検診体験イベント』について
 プロジェクトは、子育て世代のママたちのがん検診の受診率を向上し、早期発見・早期治療につなげ、家族の笑顔と未来を守ることを目的としたもの。屋内型キッズパークを会場にして、子どもと一緒に参加できるがん検診体験イベントを開催するなど、ママのがん検診が子どもにとっても楽しい思い出となるような企画を運営しています。

ママがイベントへ参加中に遊ぶ子供たち

 「2021年6月から2022年9月までに乳がんエコー検診無料体験会を横浜市内で計17回開催し、述べ445名のママが参加しています。参加者のうち3割の138名に何かしらの所見が出ていることからも、定期的な検診の重要性がわかります。2022年11月の第1回子宮頸がんHPV検査無料体験会では定員となる30名のママが参加。ヒトパピローマウイルス(HPV)の検査キットを使った自己検査を行い、現在専門機関によって結果の分析が行われています」(同プロジェクト)


■『ママのがん検診応援プロジェクト』 OFFICIALサポーターの募集について
 がん検診の重要性を啓発し、ママたちのがん検診受診率の向上を目指す『ママのがん検診応援プロジェクト』の趣旨に賛同し、応援る企業および各種団体から協賛を募集しています。詳細はhttps://mama-kenshin.com/sponsorship/で。

中外製薬、『学ぼう!活かそう!がんゲノム医療』(上級編)動画を公開
 中外製薬は、希少がん患者団体の日本希少がん患者会ネットワークの協力を得て、患者さん一人ひとりにあった最適な治療の実現に向け、関心が高まりつつあるがんゲノム医療に関する教育プログラム動画『学ぼう!活かそう!がんゲノム医療』(上級編)を、中外公式YouTubeチャンネルに公開しました。

 今回公開された上級編は、がん医療に患者さんの声を反映する「患者・市民参画(PPI: Patient and Public Involvement)」と、ゲノム医療における課題について取り上げています。詳細は以下の通り。

<動画『学ぼう!活かそう!がんゲノム医療』上級編の視聴について>
㈰ がん研究におけるPPI(患者・市民参画)https://youtu.be/4K8v_u8ELC8
㈪ 患者の立場から見たPPIhttps://youtu.be/ltmMWfgTx1s
㈫ 医療者、患者それぞれの立場から見たPPI https://youtu.be/tiISDM7Q12o
㈬ 全ゲノム解析とELSI(倫理的・法的・社会的課題) https://youtu.be/gIWvykG3Hxo

<参考>
①『学ぼう!活かそう!がんゲノム医療』初級編:がんゲノム医療とは何かを分かりやすく伝えるべく、がんの原因や遺伝子変異に応じたがん治療、がん遺伝子パネル検査を説明。
㈰ がんゲノム医療とは、がんの原因と遺伝子 https://youtu.be/4oTSfy0Cd8I
㈪ 遺伝子変異に合わせたがん治療とは  https://youtu.be/JdUV5PJ9haE
㈫がん遺伝子パネル検査とは、がんゲノム医療の取り組

②同中級編:検査や治療にあたって患者さんやご家族の参考となるよう、がん治療にあたって留意すべきことや治療の内容、がん遺伝子パネル検査の流れやがんゲノム医療の最新動向について専門医が講演。
㈰がん患者さんが自身の治療に参画するために必要な「患者力」

㈪ 治療の基礎知識 https://youtu.be/turjHTPs3k8
㈫がんゲノム医療の提供体制と、がん遺伝子パネル検査の流れ

㈬ 遺伝カウンセラーからみるがんゲノム医療  https://youtu.be/9X4mj817Frg
㈭ 希少がん情報も含めたがんゲノム医療の最前線 https://youtu.be/FT608m1MAag

アストラゼネカ、肺がん情報サイト『肺がんとともに生きる』をリニューアル
 アストラゼネカ株式会社が提供する肺がん治療に役立つ情報ウェブサイト『肺がんとともに生きる』( https://www.haigan-tomoni.jp/ )が、患者さん視点で情報がより見やすく、知りたい情報を検索しやすいようリニューアルしました。

「肺がんは、日本人の男女ともに部位別のがん死亡数で最も多く、年間約12万人が診断を受けています(1)。近年の肺がん治療は急速に高度化・個別化が進んでおり、患者さんがご自身の状況や治療を正しく理解し、主治医との話し合いの上で納得できる治療を選ぶことの重要性が高まっています。また療養期間が長くなる中で、がんと向き合いながら自分らしい生活を送るための情報も必要とされています」(アストラゼネカ)

 同社では、こうした状況を踏まえ、「肺がん患者さんとそのご家族をはじめとする一般の方々を対象に、疾患や治療、早期発見、転移、子どもを望む方が注意すべきことや患者さんの体験談といった、患者さんに寄り添った情報を提供するサイト『肺がんとともに生きる』を運営しており、その月間訪問者数は約15万人となっています」として、次のように紹介しています。

「リニューアルされた『肺がんとともに生きる』は、患者さんが基本情報(「肺がんとは」「検査・診断」「治療の方法」「緩和ケア」)や、いま置かれている状況(「肺がんと診断された方」「肺がんの疑いがある方」「治療中の方」「ご家族の方」)、知っておくと役に立つ情報(「肺と体」「心」「仕事」「食」「情報収集」「仲間との出会い」)、みんなの体験談などの選択肢から、適切な情報を探しやすい構成となっています」

 患者さんが置かれた状況別の情報提供に加えて、体験談は250のストーリーが掲載され、肺がんになっても一人ではないことや、肺がんとともに生きている人の存在を知ることができる、患者さんに寄り添った情報提供となっています。また、ご家族をはじめ、周りの人たちにもSNSを通じてサイト内の情報が共有しやすくなりました。

 ちなみに『肺がんとともに生きる』使いやすさのポイントと充実した情報コンテンツは以下の通り。
<『肺がんとともに生きる』使いやすさのポイント>
 すでに何を知りたいのかが分かっている方だけでなく、何から調べて良いかわからない方でも、必要な情報にきちんとたどり着けるよう、2つの検索方法でより簡単に見つけられるようになりました。
・自分のほしい情報がどこにあるのか一目でわかる設計
・患者さんの置かれている状況から情報を探すことができる
・心や生活の面を含め、患者さんとそのご家族に寄り添った情報を提供
<『肺がんとともに生きる』の充実した情報コンテンツ>
 肺がん患者さんやそのご家族などに役立つ情報をお届けするウェブサイト『肺がんとともに生きる』は5つの項目から構成され、治療に関するコンテンツは、専門家の監修のもとで作成し掲載しています。
㈰ 基本情報から確認する
㈪ いまの状況から情報を探す
㈫ 知っておきたいお役立ち情報
㈬ みんなの体験談
㈭ 知ってもらいたい肺がんのこと
 アストラゼネカは、「“患者さんを第一に考える”を企業バリューの一つとして、患者さんを中心とした治療支援等の推進に取り組んでいます。情報サイト「肺がんとともに生きる」を通じて、患者さんの納得したがん治療とその方らしい生活をサポートすべく、これからも分かりやすく確かな情報発信に努めてまいります」と話しています。
<アストラゼネカのがん患者さん向け情報サイト>
 『肺がんとともに生きる』のほかに、がん全般、乳がん、卵巣がん、前立腺がん、慢性リンパ性白血病に関する情報サイトを運営しています。それぞれのがんに向き合う患者さんやそのご家族などに診断や病気、治療などついて正しく理解していただけるよう、分かりやすい確かな情報を発信しています。
■がん全般:『がんになっても』https://www.astrazeneca.co.jp/media/press-releases1/2022/2022120501.html
■乳がん:『乳がん.jp』https://www.nyugan.jp 
■卵巣がん:『卵巣がん.jp』https://www.ransogan.jp 
■前立腺がん:『What’s 前立腺がん』https://www.zenritsusen.jp
■慢性リンパ性白血病:『CLLライフ』https://www.cll-life.jp/
<アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について>
◇あらゆる種類のがんに対して治療法を提供するという高い目標を掲げ、がんとその発見にいたるまでの複雑さを科学に基づいて理解し、患者さんの人生を変革する医薬品の開発および提供を通じて、オンコロジー領域の変革をけん引していきます。
◇治療困難ながん種に注力しています。当社は持続的なイノベーションにより、医療活動および患者さんの医療経験を一変させる可能性のある、製薬業界でもっとも多様なポートフォリオと開発パイプラインを構築しています。
◇がん治療のパラダイムを再定義し、将来的にはがんによる死亡をなくすことをビジョンに掲げています。

CancerXが、「がん患者さんサポートカード(Cancer Patient Friendlyカード)」をテスト運用
 CancerXでは、「がんの患者さんたちがより社会で暮らしやすくなるために、外出先やその移動手段において、どのようなことができるかを考えています。その第一弾として、「がん患者さんサポートカード」を試作し、実際にご利用いただく取り組みを実施します。

 がん患者さんにどんなニーズがあるかを聞き取り、協力してくださるサポーターの実施内容につなげます」として、次のような内容で行われますので紹介します。
<カードについて>
■今年のWorld Cancer Week2023のテーマ:思いをかけあわせて次のアクションへ”Collective Action!”
■コンセプト:制度や仕組みだけでなく、ひとりひとりの理解によって、困っている人への理解や共感ができる雰囲気をつくる。
■目的:カードを置いているお店が、がん患者さんのサポートをしたいと考えていることを伝えることができる。
■こうなったらいいな: がん患者さんがサポートを受けたい・お店がサポートをしたいという気持ちを伝えやすくなる。外出したいがん患者さんが増える。
 <サポートカードを試せる場所と期間>                  
■店名『the town stand FLAT (FLAT STAND)』:コーヒースタンドとコミュニティスペース機能をMIXした「まちのセカンドリビング」。まちに暮らす人が1杯のコーヒーやワークショップなどのイベントを通じ人やコトに出会い、関係性をつくり育んでいくための出入り口の役割を担っている。
■運営:株式会社シンクハピネス(他に訪問看護ステーション/居宅介護支援事業所を運営) 
■住所:東京都府中市清水が丘3-29-3(多摩霊園駅より徒歩2分) 
■期間:2023年1月10日(火)~1月14日(土)12時30分~18時/1月17日(火)~1月21日(土)12時30分~18時 
*お店ではカードを入れたカゴをテーブルに準備しています。自身で必要なカードを選び、テーブルの上に置いてください。協力者はアンケートの記入をお願いします。
※アンケートへの協力者にドリンク100円引のサービス/カードを利用することで追加の料金はかかりません。 
■参加方法: https://supportcard2301fs.peatix.com/view 
<参考1>本アクションにつながったセッションをまとめたNote 
https://note.com/hisho_tk/n/n6d89bcba4bf5 
<参考2>World Cancer Week2023とは、 がんと言われても動揺しない社会を目指す一般社団法人 CancerX(共同代表理事:上野直人・半澤絵里奈・三嶋雄太)は、『ワールドキャンサーデイ』である2月4日に合わせ、1月29日(日)から2月5日(日)までの1週間、がんの社会課題にまつわるトークセッション『World Cancer Week 2023』を開催します。
 トークセッションには国内外から多様な活躍をされている方々や、がん経験者・当事者が登壇予定。さらに参加者の方たちとともに議論するネットワーキングセッションを開催し、参加者全員が課題について話し合い解決を目指します。 
 2022年は『Exchanging Ideas & Sharing Views』をテーマに開催し、これまでの議論を踏まえた、がんと言われても動揺しない社会を作るための「今、達成すべきこと(アジェンダ)」のリスト(https://note.com/cancerx/n/n899ae2d9c528)を発表しましたが、2023年は、がんに関する社会課題に向き合うプラットフォームとして、次なるゴールを目指し、『思いをかけあわせて、次のアクションへ “Collective Action!”』をテーマに開催します。 
 「一般社団法人 CancerX)https://cancerx.jp/about)では、産学官民及び医療者等の連携を通じて、がんに関わる包括的な社会課題の解決を達成し、がんと言われても動揺しない社会を実現することを目的として、今後も活動をして参ります」

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