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帽子デザイナー自身のがん治療経験から生まれたデザイン帽子『モン クール』、応援購入サービスのMakuakeを通じ先行予約販売開始

 ハットブランド『coeur』のデザイナーが、自身のがん闘病経験からケア帽子のバリエーションの少なさに気付き、いつまでもファッションを忘れない、治った後もおしゃれを楽しめるようにと願いを込めて新たなケア帽子を製作。新しいものや体験の応援購入サービスのMakuake(マクアケ)で、6月5日から各帽子の予約販売が開始されました。
https://www.makuake.com/project/moncoeur/
 『モン クール〈mon coeur〉』とは、外出が楽しくなる、帽子デザイナー自身のがん治療経験から生まれました。モードな帽子を展開する帽子ブランド〈coeur/クール〉から、抗がん剤治療などで脱毛した患者さんに向けて、今まで同様にお洒落を楽しめる帽子の2023秋冬のデビューに先立ち、Makuakeで先行お披露目するもの。
 「mon coeurは、デザイナーの闘病経験から生まれました。どんな時でもファッションを楽しめるよう、脱毛を感じさせないデザインに、肌に優しい素材を用いています。ウィッグなしでも外出できる工夫を取り入れた新しいスタイルの帽子です。当時感じた、『人の目が気になる』という不安を和らげ、『外出が楽しくなる』『外出が待ち遠しくなる』喜びと希望を届けたいと思っています。皆様の日々が明るくなりますようにという思いをこめて…」(制作したデザイナーのMichiko Uedaさん)

<coeur・クールとデザイナーMichiko Uedaさん>
 帽子ブランドcoeur・クールは、デザイナー/帽子職人であるMichiko Uedaさんによるハットブランド。皇室の帽子デザイナーであった平田暁夫さんのアトリエで、オートクチュールの技術を修得し、帽子職人でもあるその技術を活かして製作を続ける帽子ブランドです。今年でブランドスタートから30年となります。
 「帽子の型作りから、パターン製作、縫製を含む帽子の製作をアトリエで行っています。オートクチュールの技術を活かして、トレンドを取り入れながらもベーシックでかぶりやすい帽子は、長く愛用されることも多く、毎年新しい新作を生み出しています。全国のセレクトショップやデパートなどでお取り扱いいただいております」(Michiko Uedaさん)

<mon coeur・モンクールへの思い>
 『mon coeur・モン クール』については、デザイナーであるMichiko Uedaさんの闘病経験からはじまりました。
 「自ら乳がんに気付いた時の衝撃は忘れることは無いでしょう。治療に必要な抗がん剤による副作用は避けることができず、脱毛時にはじめてケア帽子の選択肢の狭さに気付きました。ウイッグを使い続けなければいけない不自由さ。もっと自由に気軽に外出したい。ファッションをもっと楽しみたい。自身が帽子職人である私は、同じ悩みを持つ方の願いをかなえたいという思いから、mon coeur ・モン クールを立ち上げました。
 mon coeur/モン クールの言葉の意味は「私の心」です。デザイナーであるmichiko uedaの心を込めた帽子たち。coeurでの帽子製作30年の経験を活かして、ファッションとして楽しめるデザイン。頭髪が元に戻っても、ずっと長くご愛用いただけます。性別に関係なくご利用いただけるアイテムです。ウイッグなしでも心地よく、人目を気にせずにお出かけしたい、そんな希望をかなえたい」

<mon coeur/モンクールの3つのこだわり>
①帽子の素材のこだわり:地肌に優しい素材優しい素材を用い、裏生地は直接肌にあたる部分の生地にこだわりました。
②パターンのこだわり:立体裁断したパターンなど、パターンに工夫してふくらみを保つ仕上がりにしています。脱毛により頭部のボリュームが無くなることは自信にとっても辛いことです。帽子をかぶることでボリューム感が出て、深くかぶっても違和感のないお洒落なデザインで、脱毛を感じさせません。
③カラーのこだわり:ベーシックカラーは使いやすい色ですが、元気になれるような明るい色やタータンチェックなどを取り入れて、内側のリボンも帽子に合わせて色を変えています。
 「お手入れのしやすさ:脱毛すると汗が直接帽子に染みこみやすくなりますので、ほとんどの帽子を気軽に手洗いできるようにしました。経験したからこそわかることがある。私だから作れる帽子があるのだと思います。皆様が日々少しでも楽しく過ごせますように…」(Michiko Uedaさん)

<帽子デザイナーのMichiko Uedaさん紹介>
 coeur・クールという帽子ブランドづくりは、今から30年前に東京の代官山でスタート。皇室の帽子を手掛ける平田暁夫さんの帽子教室をへてアトリエに入る。帽子のオートクチュールであるオートモード(高級帽子の意味のフランス語)の技術を修得。その後、独立しハットブランド『coeur』をスタート。
 「当初はオートモードを作っていましたが、もっとカジュアルで求めやすい価格のものをと希望があり、coeurは今のようなスタイルに変化。デザインからパターンを作り、生地を選び縫製する。時には帽子の型も自ら製作。これらの作業工程はオートモードの帽子職人としては当たり前の作業となりますが、日々こうして帽子の製作を続け今年で30年となります。自らの闘病経験を活かしてスタートしたmon coeurは、着用する側の目線から、いろいろなデザインを製作していきます。皆様どうぞ宜しくお願いいたします」(Michiko Uedaさん)

応援購入募集期間:6月5日から2023年9月1日(金)まで
■プロジェクトページ: htts://www.makuake.com/project/moncoeur/
▼Official HP:https://coeur-chapeau.jp/ja/
▼Instagram:https://www.instagram.com/coeur_official_/
▼Facebook:https://www.facebook.com/coeur.official
▼note(Michiko Ueda):https://note.com/michiko_ueda/

関西医科大学がニプロと共同開発し針を用いずにカテーテルを固定し
患者さんの痛みを軽減する『ノナート®』を共同開発・製品化へ
 
学校法人関西医科大学外科学講座(関本貢嗣教授)海堀昌樹診療教授とニプロ株式会社は、 患者さんの痛みを軽減するカテーテル固定用パッチ『ノナート®』を共同開発し、製品化することを公表しました。 
 「外科手術後には必ずと言ってよいほど腹腔ドレーンを挿入します。一般的にドレーンチューブを留置する際には、予期せぬ抜去を防止するために、縫合針と縫合糸を用いてドレーンチューブを皮膚に結紮固定します。手術によっては小腸に挿入する栄養チューブや胆汁ドレナージなどのチューブを固定するために、すべてを絹糸などで患者さんの皮膚と直接、数点結紮し固定します。しかし、縫合針が皮膚を刺通するため、患者さんには痛みが伴い、退院後の外来診察時にも瘢痕が多く観察されます。一方、医療従事者は、どれくらいの力で結紮すればドレーンチューブを固定できるという感覚を持っており、結紮以外の方法で固定することに対して不安を覚えることも少なくありません。 
 そこで、患者さんの痛みを軽減したい、従来の医療従事者の感覚を大切にし、予期せぬ抜去を防ぎたいという医療者側のニーズと新たな医療デバイスの開発を通して医療に貢献するという医療機器メーカーの思いが合致したことから、『ノナート®』の共同開発がスタートしました。
 そして患者さんの皮膚にはテープで固定し、ドレーンチューブは絹糸で固定をするというハイブリッド方式のカテーテル固定用パッチの製品化に至りました。『ノナート®』を用いることで、従来の縫合針を用いた固定よりも患者さんの痛みが軽減され、針刺し・切創を防止することも可能となります。特に1か月以上ドレーンを挿入する場合は、皮膚障害や感染の発生率が低下に繋がり、回復が早まる可能性があります。ドレーンチューブは、絹糸で結紮をするため従来通りの感覚で固定することが可能であり、予期せぬ抜去を防ぐことが可能となります」(関西医科大学) 
 同製品は 2023 年 5 月よりニプロ株式会社から販売が開始されており、共同開発に関する研究をまとめた論文が、2021年11月12日付で、国際外科学会の医学誌「World J Surg (2022)」にオンライン公開されました。 

アンファーが社員の声をもとに新福利厚生制度を開始、女性社員の婦人科検診費用を全額負担
全社員対象に「女性特有の健康課題に対する向き合い方」についてセミナーも実施、社員全員が健康に活躍できる環境を整備
 アンファー株式会社は、2023年度より女性社員の婦人科検診の受診費用を全額負担する福利厚生制度を開始するとともに、全社員を対象として「女性の特有の身体の悩みと向き合い方」についてのセミナーも開催しました。
 「女性は健診を受ける前に、女性特有の症状を理解する場として活用いただき、男性は一緒に働く女性社員やパートナーを取り巻く状況を知るきっかけ作りとなればと思っております。今後も、企業一体となり社員全員が健康に活躍できる環境の整備を行ってまいります」(アンファー)
 婦人科検診費用全額負担の福利厚生制度導入の経緯について同社では以下のように説明しています。
 「通常の企業検診には女性に多い疾患である乳がん、子宮がんをはじめとする婦人科系疾患の検査は含まれていないことが多く、各自自己負担で受診する必要があります。子宮頸がんや乳がんは働く世代である20~40代に発症のピークを迎えるため、定期的な婦人科検診が非常に重要です。実態調査のため、アンファーに所属する社員に対して実施したアンケート調査によると、回答した女性社員のうち約46.7%が「婦人科系疾患にかかった経験がある」と回答しており、女性にとって身近な病気であることが現状として浮彫りとなりました。
 『婦人科検診費用を会社で全額負担することに賛成か』という質問に対しては、回答した女性社員のうち約97.8%が「はい」「どちらかといえばはい」と回答し、賛成多数となりました。そういった社員の現状や思いを踏まえて、「婦人科検診費用全額負担」の福利厚生制度の導入を決定いたしました」

婦人科検診費用全額負担福利厚生制度概要
■実施日:2023年度受診分より開始
■対象者:アンファーに所属する女性社員
■実施方法:女性のための人間ドック「クレアージュ東京 レディースドッククリニック」と提携し働く女性のための婦人科検診プラン『YOU検診』の検診費用を負担
■クレアージュ東京レディースドッククリニック:https://www.creage.or.jp/

 『YOU検診』とは、子宮(Y)、大腸(O)、乳房(U)を対象とした検査の総称で女性の罹患率・死亡率が高い3つのがん(乳がん、子宮がん、大腸がん)に加え、子宮内膜症や子宮筋腫といった女性特有の疾患を総合的にチェックすることができ、年齢によって気を付けなければいけない女性特有の症状や疾患があることから、20代、30代、40代以上の3パターンプランが用意されています。YOU検診プラン概要:https://www.creage.or.jp/dock/you/

全社員向けセミナーも開催
 前述の実態調査で「生理痛やPMSといった女性特有の症状、そのほか婦人科系疾患により業務中困った経験はありますか?」との質問に対して、女性社員の約83%が「はい」「どちらかといえばはい」と回答しました。実際にあった業務中に困った経験として、以下のようなコメントがありました。
◇PMSの症状が酷く、肉体的にも精神的にも影響がかなりあるため、業務に支障をきたすことが多い。月によって症状がまちまちなため、なかなか相談しづらい。
◇生理中の経血量が非常に多いため、椅子を汚してしまう不安は常にある。打ち合わせが続いてなかなかトイレに行けないこともあるが、言い出しにくいテーマのため、我慢することが多い。
◇生理中、腹痛や貧血がひどく、出勤途中で体調が悪くなったり、業務中も100%のパフォーマンスを発揮できないことがあるが、会社の人には打ち明けづらい。

 上記のような現状を踏まえ同社では、クレアージュ東京レディースドッククリニックの大島乃里子医師を招き、『働く女性のからだマネジメント講座〜女性特有の健康課題によるプレゼンティズムや婦人科疾患症状の向き合い方』に関するセミナーを開催しました。 
 「アンケートに回答したアンファーの男性社員の72.5%から『セミナーに参加したい』という意向があり、社内の女性メンバーだけでなく、『パートナーに寄り添うための知識を身に着けたい』という意見も多く、セミナーは全社員を対象に実施することとなりました。今後も、女性特有のさまざまな疾患に関するリテラシーを高め、悩みを理解・共有しやすい職場づくりを行うことで、社員全員が活躍できる環境を整備してまいります」
 クレアージュ東京レディースドッククリニックの大島乃里子医師は、次のようにコメントしています。
 「現在、働く女性の約6割が働き続けたいと思っていますが、そのうち約8割が女性特有の症状や病気を抱えているといわれており、その症状の原因は人それぞれです。本セミナーでは、どのような女性特有の症状や悩みがあるのかに言及し、その対策法などを解説しました。また、婦人科系疾患のリスクや検査方法についてもセミナー内でお話ししました。正しい知識をもとに、お互いが理解を深め、社員全員が健康に活躍できる企業作りの一助となれば幸いです」

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