がん患者さんと家族のためのWEBサイト

自然医学を提唱された森下敬一医師が3年前に91歳で逝去されたことを知りました

 自然医学理論を提唱された、お茶の水クリニック院長の森下敬一医師が2019年12月31日に亡くなられていたことを知りました。91歳だったそうです。コロナ問題が発生する以前に、何度か取材の申込みをさせて頂きましたが、残念ながらお会いする事は叶いませんでした。
 そのうちコロナ感染者が急増したこともあって、なおさら取材ができない状態になってしまい、つい最近、逝去されていることを知った次第です。なんで今さらと思われるでしょうが、私にとっては自然食の普及に携わる方たちとの交流、そして毎年、都内で自然医学会主催のイベントがあり、コーカサスやビルカバンバなど世界三大長寿国の話に耳を傾けていましたから、森下医師を取材させていただいた日々が蘇ってきましたので、あえて紹介させていただきました。なつかしい限りです。
 確か、お茶の水クリニックに行くにはJR市ヶ谷駅から数分、坂を登り切った地にあったと記憶しています。右手に「たんぽぽ茶のコーヒー」を飲める喫茶店があったと思いますが、その左手にお茶の水クリニックがあって、森下医師の部屋には、たくさんの書が積まれていて、その中で取材をさせていただきました。
 お茶の水クリニックは1970年に開業されたそうですから、実に50年という長きにわたり活動を続けたことになります。森下医師は、駆け出し記者の私に、いつも笑顔で取材に答えていただきました。頭髪は黒々としていてお顔も艶々…きっと91歳になられていても、ご活躍だったに違いありません。長寿をまっとうされた森下医師。今もなお、素晴らしい笑顔は忘れられません。私が、せっせと通っていたお茶の水クリニックは、2020年に閉鎖されましたが、近年、“食と健康”がキーワードとなっているなか、森下医師はまさに長寿の原点は「食」にあることを、私たちに教えてくれたのです。合掌。
 さて今週もまた、皆さまにとって「もっといい日」でありますように…。
               『週刊がん もっといい日』編集長 山本武道

PAGE TOP