がん患者さんと家族のためのWEBサイト

がんの早期発見・早期治療へサンドラッグが線虫がん検査『N-NOSE』を都内2店舗で販売開始

 ヘルスケアビジネスに特化した情報サイトで、「がんの早期発見・早期治療へHIROTSUバイオサイエンスとサンドラッグが協業し線虫がん検査『N-NOSE』の販売・検体回収をスタート」のタイトルで、がんの一次スクリーニング検査に関する情報が掲載されました。サイトは、ヘルスケア領域を取材してきた二人のジャーナリストによって創刊された『Hoitto!ヘルスケアビジネス』(https://hoitto-hc.com)。国民の健康寿命延伸ニーズに対応する関連産業の振興を目的に誕生しました。

 『Hoitto!ヘルスケアビジネス』が紹介したサンドラッグは、1300の店舗を運営するドラッグストアランキング5位(2021年度の年商約6500億円)の企業ですが、ドラッグストアが線虫がん検査の販売・回収ビジネスに参入したのは同社が初めて。
 一方、HIROTSUバイオサイエンスが開発・提供する『N-NOSE』は、嗅覚に優れた線虫という生物が人の尿中に含まれるがんの匂いを検知することを利用した、がんの一次スクリーニング検査。高性能なセンサーである線虫の嗅覚は、従来の検査では見つけることが難しかったステージ0や1の早期がんにも高精度に反応するため、がんの早期発見・早期治療に繋げるために有用な予防ビジネスとして注目されています。
 サンドラッグでの取り扱いは、今のところ都内の2店舗(CARER池袋サンシャイン通り店とCARER渋谷駅前店を)ですが、今後は段階的に拡大する方針だそうです。

 ドラッグストア業界の店舗数は約22000。がんケア対策に取り組むケースは少ないものの、ウエルシア、スギ薬局、トモズについでサンドラッグが仲間入りし、がん予防への取り組みを始めるなど、今後、がん予防分野に参画するドラッグストアが、ヘルスケア・ステーションとしての機能を活用して、増え続くがんの罹患率ダウンへ店頭での早期発見・早期治療、再発・転移予防に取り組んで欲しいものです。(文・山本武道

PAGE TOP