がん患者さんと家族のためのWEBサイト

創設25周年の全国訪問ボランティアナースの会『キャンナス』の154番目の拠点がいわき市に誕生

全国訪問ボランティアナースの会『キャンナス』がいわき市に誕生し、1月6日の発会式を起点に活動を始める案内が私の手元に届きました。いわき市初のキャンナスは、同会が25年前に設立されてから154番目の拠点で、立ち上げた小野良子さんは、次のように述べています。

「訪問看護をして20年、医療保険、介護保険の枠内で障害のあるお子様から高齢者までお世話させて頂きました。しかし、制度内では支えきれない部分がある事を常日頃から感じ支援できたらと思いキャンナス立ち上げを決心いたしました」

 全国訪問ボランティアナースの会『キャンナス』代表の菅原由美さんは、いわき初のキャンナス誕生について、「津波と放射能の問題を抱えた福島。ゴーストタウンになったまち。石巻や気仙沼とは別の景色がそこにはありました。そんな中で懸命に生きていく被災者の方々のことを今でもはっきりと覚えています。半年以上経った後、やっと私は福島の支援に入りました。そして、いわきでは、住民の健康相談をということでキャンナスがお手伝いをさせていただきました。その時の拠点になったのがホテルハワイアンズです。新しい仲間をどうぞよろしくお願い申し上げます」と述べています。

 地域に住んでいる看護師が、忙しい家族に代わって介護をサポートする『キャンナス』が、1997年に菅原さんによって設立されてすぐに取材をさせていただき、「これから各地にボランティアナースの輪を広げていきたい」と話されていた菅原さんの笑顔が、走馬灯の如く蘇ってきました。

 1976年に東海大学医療技術短大学第一看護学科を卒後、東海大学病院ICUに1年間勤務。そして企業や保健・非常勤勤務の傍ら3人の子育て。1995年に阪神大震災にアジア医師連絡会のメンバーとしてボランティアとして参加したことがきっかけで、1997年に訪問ボランティアナースの会『キャンナス』を設立され、今日に至っています。

 たくさんのお仲間とともに、たくさんの方々の介護に携わってこられた菅原由美さん、創設25周年、本当におめでとうございます。ますますの活動を期待しています。(文・山本武道

PAGE TOP