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ベンジャミン・フランクリンさん著『フランクリン 人生を切り拓く知恵』に盛り込まれた”TIME IS MONEY”

 TIME IS MONEY―「時は金なり」ですが、私は、この言葉を勤務していた企業の社内セミナーでよく使用してきました。これは、アメリカ建国の父の一人、ベンジャミン・フランクリンさんの格言だそうです。何気なく使用してきたこの言葉が紹介された書『フランクリン 人生を切り拓く知恵』が、株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン(本社:東京都千代田区、 谷口奈緒美取締役社長)から刊行されました。

 著者は、職人から身を起こし、印刷業や新聞業などのビジネスで成功して財産をつくりあげ「アメリカ資本主義の父」とされ、また雷が電気であることを証明し、避雷針の発明をするなど科学者・発明家としても偉業を残されたベンジャミン・フランクリンさん(1706~1790年)

 編訳は、 一橋大学社会学部・社会理論課程で歴史学を専攻、米国レンセラー工科大学(RPI)でMBAを取得(専攻は技術経営)。銀行系と広告代理店系のコンサル会社勤務を経て、中小機械メーカーで取締役企画室長、タイ王国では現地法人を立ち上げて代表をつとめたケン・マネジメント代表の佐藤けんいちさんです。

「本書では、“アメリカ建国の父”であり、政治家、実業家、科学者として成功をおさめ、アメリカで最も尊敬されている偉人 ベンジャミン・フランクリンによる成功哲学155を紹介します。 いままで別個に読みつがれてきた『自伝』と『富に至る道』、さらにあまり知られていないさまざまな文章から、フランクリンの生の声を「語録」として再編集しました。多くの偉人に影響を与え、読み継がれてきたフランクリンの”人生を変える知恵”を、ぜひこの一冊で味わってみてください」(刊行元のディスカヴァー・トゥエンティワン)

「時間はお金である」については、以下のように記されています 。
 忘れてはいけない。「時間」はお金そのものだ。働いて1日に10シリング稼げる者がいるとしよう。そんな人が、半日もあちこち歩き回ったり、ずっと座りっぱなしで怠けていたら、気晴らしにつかったのが6シリングだけだとしても、出費はそれがすべてではない。実際にはさらに5シリングつかった、いや捨てたというべきなのだ。『若き職人への助言』(1748年)

 ちなみに目次を紹介しましょう。
I『富に至る道』― 金持ちになるための知恵/II幸福な人生のための知恵/III 仕事術と人間関係の知恵/IV自分を変える方法/V健康な人生を送るための知恵/ VI独学で自分をつくり上げる方法/ VII独立起業で成功するための知恵/ VIII公益と私益を両立させる知恵/IX科学的思考と合理思考 
文庫判/256頁ページ ・ 定価1210円(税込)。購入は以下で。
◇Amazon  https://amzn.to/3BdRVQP
◇楽天ブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/17349701/

 ふだん何気なく使われている言葉は、どのような方が格言としたのか気に止めることは少なかったのですが、「TIME IS MONEY」がベンジャミン・フランクリンさんであったとは、上記の書を通じ初めて知りました。この格言は、日々の取材活動で、その日にお会いした方々に帰社次第に、即出会いの感謝とこれからの交流のメールを送信して、少なからず人脈を築くようにしてきましたが、まだまだ自身の知識不足を恥じた次第です。(文・山本武道)

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