がん患者さんと家族のためのWEBサイト

アピアランスケアへドラッグストアの機能に期待しましょう!

 全国に2万2000店舗を超えるドラッグストアが存在し、地域住民の様々な相談に対応する中、近年では、がんの検診率向上を目指した『みんなのがん学校』が開設され、直腸がんの手術で人工肛門を造設した患者さんのためのオストメイト対応トイレが普及し、入浴する際に使用するワンコインで購入できる下着等々、様々なケア用品やサービスが開発され普及活動が始まりました。しかし、がん患者さんのために相談に応じたり、必要に応じケア用品を取り揃えて紹介するといったがんケアコーナーの開設となると、まだ少ないのが現状です。
 本欄で、ドラッグストア売上げランキング6位のスギホールディングスが, 外見の変化に起因するがん患者さんの悩みを軽減するアピアランスケアに取り組んでいることを紹介しましたが、さらに私が執筆活動の拠点としているヘルスケアビジネス専門サイトの「Hoitto」(https://hoitto-hc.com)でも、連載中の『進化から真価へドラッグストアストーリー』で取り上げておりますので参照ください。
  連載では、ドラッグストア業界で唯一ともいえる、がんケアコーナーを開設しているのが、愛知県三河安城市内に開院するレディスクリニックに隣接した地に開局するスギ薬局安城笹目店と愛知県名古屋市内のスギ薬局伏見店です。店内には、頭髪が抜けた患者さんのためのウイッグや下着などのケア用品を取り揃え、専門教育を受けた美容部員が、がん患者さんの悩みを受け止めて、アピアランスケアに対応しています。

アピアランスケアに対応するスギ薬局三河安城篠目店

 アピアランスケアに取り組むスギホ―ルディングスで陣頭指揮に立つ取締役副社長の杉浦伸哉さんは、「2009年に開院した、がん専門のレディスクリニックに隣接する地へ当薬局もオープンしました。当時、当社は処方箋調剤に取り組んではいましたが、調剤だけという領域を企業の柱に持ってくることはしておりませんでしたから、当初は試行錯誤の状態で相談日を決め美容部門のスタッフを起用し、アピアランスケアに対応していこうと始めました」と話しています。
 がん対策基本法が2006年に制定されたから18年が経過した今、多くの取り組みが行われておりますが、大切なことは、私たち自身が、がんにからないよう予防すること、早期発見・早期治療、転移・再発を防ぐことです。では、どこに相談すれば良いかー多くの人たちが日々、健康生活のサポート拠点として来店するドラッグストアが相談窓口として望まれています。調剤を待つ間に楽しく買い物ができるドラッグストアの存在と役割は、ますます需要になってきました。 
 スギ薬局では、各地に展開する支店網を通じ、アピアランスケアの存在を啓蒙していくとのことですから、アピアランスケアやがんケア用品などに関しては、近くのスギ薬局に相談してください。もちろん、二人に一人が、がんに罹患する時代ですから。がんケアコーナを開設するドラッグストアは、スギ薬局以外にも増えていってほしいと願っています。ドラッグストアの機能に期待しましょう。
 さて今週もまた、皆さまにとって「もっといい日」でありますように・・・。
              『週刊がん もっといい日』編集長 山本武道

PAGE TOP