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NPO法人女性医療ネットワーク マンマチアー(Mamma Cheer)委員会が『遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)とわかったら〜2名の体験者が語る』と題し8月31日に第153回をオンライン開催

NPO法人CNJ認定乳がん体験者コーディネーターの美容ジャーナリスト・山崎多賀子さんと、女性医療ジャーナリスト・増田美加さんが主宰・企画し、アドバイザーとして対馬ルリ子さん(対馬ルリ子女性ライフクリニック院長)、片岡明美さん(乳腺外科医)も加わり、様々な活動を行っているマンマチアー(Mamma Cheer)委員会第153回が、『遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)とわかったら〜2名の体験者が語る』と題し、8月31日(木)にzoomによるオンライン開催されます。

「先日の日本乳癌学会で、遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)の調査で大きな発表がありました。それは、HBOCの方への日本の医療現場の対応の遅れがわかる内容でした。今回は、日本の乳腺放射線科の第一人者である戸崎光宏先生に、自身が理事長を務めるNPO法人乳がん画像診断ネットワーク(BCIN)で行っているHBOCの方への補助事業も含めて、日本のHBOCの現状をお話いただき、さらに、がん発症前にHBOCがわかったお二人の経験者の方もご登場し、お話いただきます」(主催者)
【第153回マンマチアー】
■開催日時:2023年8月31日(木)18時半〜20時
■開開方法:ZOOMによるオンライン
■参加費:無料(先着200名) 
テーマ:『遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)とわかったら〜2名の体験者が語る』
■スピーカー:戸崎光宏(とざきみつひろ)相良病院放射線科主任部長/NPO法人乳がん画像診断ネットワーク理事長/HBOC体験者の2名
■内容乳がん全体の約10%、卵巣がん全体の約10〜15%が遺伝性のものだと言われています。乳がんや卵巣がんにかかった人や血縁にこれらのがんにかかった方がいる人にとって身近な問題となってきています。アンジェリーナ・ジョリーさんの告白でも有名になった遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)です。HBOCの方への健康な乳房や卵巣の予防的切除(リスク低減手術)は、2020年4月に保険適用となっています。
対象は、乳がんや卵巣がんにかかった後に、遺伝学的検査でHBOCと診断された女性。残っている乳房や卵巣に将来、新たながんが発生するリスクを防ぐ治療です。先日の日本乳癌学会で、「この予防的切除を実施している病院は、がん診療連携拠点病院の中でも約半数にとどまる」とい調査結果が発表されました。

この発表ではサーベイランス(がん発症後の方の定期的な検査)についても調査していますが、ガイドラインに基づいたサーベイランスが行われているのも約半分にとどまっています。これは既に乳がん、卵巣がんを発症している方です。しかし一方で、血縁にこれらのがんの方がいて、遺伝学的検査を行ないHBOCがわかった未発症の方もいらっしゃいます。未発症の方への治療や検査は、現在、保険が適用されていません。未発症の方のサーベイランスは、一体どうなっているのでしょう?このような環境の中、研究として未発症のMRIサーベイランスに参加されて、早期の乳がんの診断にいたったお二人から、体験談や今後に対する本音をお話いただきます。

今後、学会や患者会などで、未発症者に対してのサーベイランスや予防的医療についてどうしたらよいかが見えてくるのではないでしょうか。未発症であっても既発症の方と、不安に違いはないのですから。この問題について一緒に考えてみませんか。乳がん、卵巣がんだけでなく、ほかの遺伝性のがんの方も同じく困っています。HBOCの診断や検査、治療についての質問もお受けします。今月も皆様のご参加をお待ちしております。
<戸崎光宏先生の略歴>
相良病院放射線科主任部長/法人乳がん画像診断ネットワーク(BCIN)理事長、1993年に東京慈恵医科大学卒業。ドイツ・イエナ大学留学、亀田総合病院乳腺科部長、相良病院附属ブレストセンター放射線科部長を経て、現職。2018年より昭和大学医学部放射線医学講座客員教授を兼務。日本医学放射線学会専門医、日本乳癌学会評議員、日本画像医学会評議員、検診マンモグラフィ読影認定医。一般社団法人乳腺画像・研究診断支援グループ代表理事、レアバリアント・サーベイランス研究会理事
●Zoom開催の申し込みは受け付けを開始しました。申し込み方法は下記にあります。どうぞお早目に申し込みください。アーカイブはございません。
■ZOOM参加申し込み方法(先着200名):以下URLからお申込み下さい。開催前日までにZOOMのURLをお送りいたします。<申込みURL> https://mammacheer153.peatix.com/
*後日の録画配信(アーカイブ)はありませんので、予めご承知おきください。
■企画協力:NPO法人乳がん画像診断ネットワーク(BCIhttps://www.bcin.jp/ 
 BCINでは、HBOC未発症の方への検査、治療が保険適用とされるまで、保険診療とほぼ同額で検査が受けられるような補助事業を行っています。 
●当日のZoomURLなど詳細は、前日よりお申込みいただきましたPeatixページの「イベント視聴ページ」にてご確認いただけます。なお、当日までの各種ご案内はPeatixメール(@peatix.com)より配信されます。
●申込み時には、姓名(ニックネームではなく)での参加登録をお願いいたします。
●今後の予定や開催方法はその都度、登録されている方はメールと、マンマチアーのFacebookなどでご案内いたします。 
●諸事情により、急遽変更があった場合、申し込み者の方にメールおよびFacebookにてご連絡させていただきます。

【マンマチアー(Mamma Cheer)委員会2023年の開催予定】 
<第154回>
■開催日程: 9月22日 (金) 18時半〜20時
■テーマ:『仮・がん医療のなかでのアピアランスケアへの取り組み』藤間 勝子さん(国立がん研究センター中央病院アピアランス支援室室長)
<第155回> 
■開催日程:10月25日(水)18時半〜20時
■テーマ:『仮・ACP(アドバンスケアプランニング)について』片岡明美さん(がん研有明病院乳腺外科)
<第156回>
■開催日程:11月30日(木)18時半〜20時
■テーマ:『仮・卵巣がん 〜患者さんファーストの治療方針とは?』本橋卓さん(東京女子医科大学産婦人科)
*“チアー活動”は乳がんを体験した、していないにかかわらず誰でも参加できます。男性や学生さんの参加、応援も大歓迎。
●マンマチアーは、無料開催にあたりボランティアで行っています。画面越しですが、皆さんと繋がれることを楽しみにしております。
●NPO法人女性医療ネットワーク http://cnet.gr.jp/

CNJ、がん患者さんや家族、一般市民のため『Japan Cancer Forum』をオンラインで8月5日・6日に開催
 がん患者さんや家族、一般市民のためのがんと生活まわり 各種がん腫疾患情報 仲間と集う『Japan Cancer Forum』が8月5・6の両日に開催されます。テーマは『あなたの選択 私の選択=多様な時代を生きる』。主宰は、CNJ(NPO法人キャーネットジャパン)。


 10回目の開催となる今年のJapan Cancer Forumは、オンデマンド配信があり、視聴期間中にインターネット環境があれば職場からでも、入院中のベッドの上でも、海外からでも、いつでも、どこでもから視聴いただくことができます。事前申込の際、一部のセッションでは質問を送ることができ、ご質問頂いた内容は当日の配信でお答えいたします。(全ての質問にお答えすることは出来ません。また、個々の病状や治療に関する質問にもお答えできませんのでご了承ください)。皆様からのお申込みをお待ちしています」(CNJ)
■配信期間:8月5日(土)10時〜17時半/6日(日)10時〜17時15分
■プログラム:https://www.japancancerforum.jp/programs
■参加費:視聴無料
■申込方法:https://www.japancancerforum.jp/booking
※ライブ配信、オンデマンド配信をご視聴いただくためにはお申込みが必要
■セセミナーの概要:https://www.japancancerforum.jp/booking

ドラッグストアを運営するサツドラ傘下のS Ventures社が、KxShare社が運営する投資事業有限責任組合を通じ、がん細胞のみを光らせるナビゲーションドラッグの開発を行う五稜化薬へ出資
 ドラッグストアを運営するサツドラホールディングス株式会社傘下CVCの株式会社S Venturesは、KxShare株式会社が運営する投資事業有限責任組合を通じ、がん細胞のみを光らせるナビゲーションドラッグの開発を行う五稜化薬株式会社に出資したことを明らかにしました。
 五稜化薬は、乳がんの体外診断薬(GCP-006)をリード製品として食道がんなど複数のナビゲーションドラッグ(体外および体内診断薬)の開発を進めており、これらの早期薬事承認、及び、それらに続く、開発初期にある新規候補品のパイプライン化に向けた研究開発を進める計画であり、今回調達した資金はこれらのパイプラインの開発のための一部として充当する予定です。

 同社では、蛍光プローブを活用し主に手術中に体内または体外にて生体組織に噴霧し、標的の生体物質、より具体的にはがん等の病変を光らせて特定化する蛍光診断薬NDを開発していおり、ナビゲーションドラッグは術中に迅速かつ微小な病変をも検出することで外科医による切除手術をナビゲートし、がん組織の取り残しを防ぐなど病変部位の把握と対処を容易にし、治療行為を直接サポートするもの。ND事業は「Fluorescent Image-Guided Surgery(蛍光イメージング)を活用した外科手術支援(同社訳)」とも言われ、これからますます注目されている事業分野。
  
 同社の開発は、乳がん(GCP-006)及び食道がん(GCP-002)などがん領域が主体で、今後、多様ながんの手術時や健診時などで活用されがんの早期発見・早期治療や再発予防、術後の早期回復に資する製品の開発に注力する計画です。このうち、先行する乳がんについては臨床性能試験を完了し、本年3月28日に体外診断薬としての製造販売承認申請を厚生労働省に行い、受理されました(3月30日)。蛍光プローブはプラットフォーム技術という基本特性を生かし、がん以外の組織に適用し、当該組織部分を光らせることも可能です。

 本年4月、千寿製薬とグローバルレベルでの正式なライセンス契約を締結したカルパインプローブ(緑内障コンパニオン診断薬)は、がん以外の症例分野に蛍光プローブの開発を拡大していく具体的な可能性を示す最初の製品であり、他用途展開も視野に入れた本技術の社会実装を進めます。

S Ventures高橋幸裕代表取締役のコメント>
 「当社はKxShare様が運営するファンドを通じて、五稜化薬様へ出資させていただきました。当社はサツドラグループのCVCとして、「地域をつなぎ、日本を未来へ。」をグループコンセプトに、少子高齢化が急速に進む北海道を拠点に、地域課題に向き合う企業を応援しています。五稜化薬様が開発するこのNDは、がん領域を中心に、地域医療現場の負担軽減に大きく寄与する事業だと考えており、サツドラグループとして全力でサポートさせていただきます」

<五稜化薬丸山健一代表取締役CEOのコメント>
 「この度は、S Ventures様にKxShare様が運営するファンドを通じ出資頂きました。本出資金を基に、乳がんND(ナビゲーションドラッグ)の開発をより一層進めるのみならず、今後、多施設で治験を進めていく食道がん体内NDや緑内障NDの開発資金等に充当させて頂き、1日も早い臨床現場への投入を目指し、パイプラインの開発を加速させていきます」

<KxShare取締役運用部長ポートフォリオマネージャー・川合直也氏のコメント>
 
五稜化薬様の開発する乳がん診断薬は、乳がんの摘出手術において、がんの再発リスクや転移リスクを抑えながら、美容的に患者さんの心理的負担を軽減する乳房温存療法を拡大していくことに寄与する、社会的意義の大きなものです。今後は食道がんや緑内障といったパイプラインも控えており、中長期的な成長が期待できます。当社は、五稜化薬様の技術的優位性や臨床現場への浸透可能性を評価し、投資の意思決定をいたしました。KxShareとしては非上場株投資の第1号案件となります。

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