がん患者さんと家族のためのWEBサイト

温もりインタビュー:西川きよしさん、ヘレンさん

『医師への相談を遅らせない手紙を送る』キャンペーンで出逢った西川さん、ヘレンさん

前立腺がん患者だった西川きよしさんと医師への相談を勧めた夫人のヘレンさん

「男性の皆さん、この機会に前立腺がんのことも考えてみてください」「大切な人のために女性も男性がんのこと、知ってほしいです」 

2021年11月、一般紙に、こんなタイトルで前立腺がん患者だった西川きよしさんと、医師への相談を勧めた夫人のヘレンさんが、前立腺がんの進行症状を有する人や、進行症状に不安を抱く人たちに向けて、医師への受診を呼びかけるキャンペーン広告が掲載されました。

キャンペーンは、製薬メーカーのヤンセンファーマが前立腺がんの進行症状を見過ごさない、我慢をせずに医師への相談を遅らせないよう早期発見・早期治療を促すために企画した『医師への相談を遅らせない手紙を送る』イベントを告知するためのものです。

そこで参加されたお二人にインタビューさせていただきました。

「前立腺がんの進行症状を自覚している方が、 一日でも早く症状について先生に相談できるよう、前立腺がん経験者として後押ししたい」

「僕たちは、お医者さから処方箋をいただいて、薬局で調剤をしてもらいますが、薬剤師さんからは『体の調子はいかがですか』『ウオーキングはされていますか』『前立腺の検査は受けていますかと笑顔で語りかけていただくと、うれしいもんです」 (西川さん)

 「私は、主人に言葉で医師の受診を勧めましたが、言葉にできないときには手紙を送ることを、お客さまにお伝えしてほしいです。
薬剤師の皆さまは、調剤の後にお薬を渡される際に、どなたも『お大事に・・・』といってくださいます。私には、その言葉がうれしくて勇気をいただいています」(ヘレンさん)

西川さんは、「家内の後押しで、お医者さまに相談して前立腺がんを見つけることができたように、薬剤師さんからも、ぜひお医者様への相談を遅らせない手紙を送るよう、店頭に来店されたされた方にお勧めしてほしい」と話していました。

大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学講座泌尿器科学の野々村祝夫教授によれば、前立腺がんは50歳以上の男性に発症するがんの第一位。病気の進行は遅く、発症初期には自覚症状がほとんどないため、進行すると尿が出にくい、残尿感、夜中のトイレ通いが増えるといった症状や血尿が現れる疾患。

「本人は、加齢のせいと思いこんだり、がんの進行に伴い腰痛や骨の痛みが出ていても、つい我慢して医療機関への受診が先送りになるケースが存在する。家族だけでなく、友人、職場、医療者から医師への相談を促してほしい」(野々村教授)

PAGE TOP