がん患者さんと家族のためのWEBサイト

改めて重要ながんの再発と転移を防ぐための三次予防に期待

『週刊がん もっといい日』のニュース&トピックで、オンラインがん相談サービス『CancerWith』を運営する株式会社ZINEが、全国10~90代のがん患者男女242人を対象に実施した、がんに関する意識調査の結果をご紹介しました。

再三にわたるがん患者さんの取材で、よくお聞きしたことは「再発」を不安視する声が多かったことです。「がんに罹患した時から、すでにケアが始まる」と専門医からお聞きしましたが、患者さんとご家族にとっては、「はい、一応治療は終わりました。後はご自分の努力次第ですよ」―主治医から告げられ、「うれしい反面、どうすれば再発しないようにできるのか」が課題として残ったといいます。

がんの発症を防ぐためには、罹患しないようにする一次予防、早期発見・早期治療の二次予防、そして重要なことは再発や転移をしないようにする三次予防ですが、『週刊がん もっといい日』編集部では、とくに三次予防法を追い求めてきました。

がん対策基本法が成立してからも、がんは相変わらず増えていますが、上記調査でわかったことは、がんに罹患して一番つらかったことが、「死に対する不安」よりも「再発するかもしれない不安」が54%で最多だったことです。次いで「死んでしまうかもしれない不安」(40.9%)、「精神的につらい」(31.8%)でした。

「再発」のつらさを解決するため自身での解決策については、「探したことはない」という回答が最も多く、解決策を調べる以前にどうすればいいのか分からない人が多いという声が聞かれ、「探したことがない」「どうしていいかわからない」「医師を頼るしかない」「家族や友人の支え」「ひたすら耐える」と回答しています。

こうした現実に遭遇している回答からも、がんの再発、さらに転移を防ぐための三次予防は需要なキーワードと受け止めております。食事・運動・睡眠により免疫力を高めるなど、人ぞれぞれ対応法は異なりますが、『週刊がん もっといい日』では、この三次予防について様々な機会を捉えて、どのような方法があるのか。関係者への取材を進めたいと思っております。がんから生還された皆さまからの声をお聞きし、当サイトを通じご紹介させていただきたいと考えております。(文・山本武道)

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