資生堂は、2023年2月4日(土)の世界対がんデーに先駆けて、世界9エリア合計1350名のがん罹患経験者を対象に実施した意識調査で、対象者の9割以上(男性94.7%、女性93.4%)が何らかの外見や肌状態の変化を体験し、84.9%が気持ちが落ち込んだ、物事に消極的になったなど、気持ちや行動に影響を与えることがわかりました。同社では、がんサバイバーに向けた取り組みのグローバル展開の加速に向け、この結果を活用していくことにしています。
《調査概要》
■実施概要:がん治療に伴う外見変化に関する意識、及び実態などについての調査
■実施エリア:アメリカ、中国(上海)、中国(四川省)、ドイツ、フランス、日本、シンガポール、タイ、ベトナム
■調査対象者:男女がんサバイバー(がん罹患経験がある20-50代)
■有効回答者数:各国/地域 男性n=50×9エリア(450人)、女性n=100×9エリア(900人) 合計1350人
■調査期間:2022年5月12日~6月16日
■調査方法:インターネット調査
《サマリー(数値は男女合計。*は複数回答)》
●がん罹患経験者の9割以上(93.9%:男性94.7%、女性93.4%*)が、何らかの外見や肌状態の変化を体験し、そのための外見ケアの必要性を80.9%の人が感じている
●体験した変化で顕著なものは、頭髪の脱毛が59.3%、肌の色変化が43.9%、続いて、眉の脱毛(31.9%)、まつ毛の脱毛(26.1%)となった(*)
●肌の色の変化は、40.3%が黒ずみ、30.3%が茶色、29.3%が青くすみ、26.2%がしみが濃くなったと回答し(*)、また79.1%が、ファンデーションでカバーするなどの外見ケアを行っている
●外見変化により、38.7%が日常生活の不安を訴え、気持ちが落ち込んだ(35.3%)、物事に消極的になった(29.6%)、治療に後ろ向きになった(19.9%)など気持ちと行動への影響が確認された(*)
●こうした外見変化に関する相談相手の上位は医療従事者で、医師66.7%、看護師37.5%、家族は29.1%となり、がん患者への外見ケアの支援には医療従事者からの情報提供の重要性が示された(*)
●外見ケアに関する情報の入手方法は、71.0%が誰かに相談、62.3%がインターネット(SNS含む)と回答した(*)
●日本では他エリアと比較して、外見変化が現れたときに外見ケアを相談しにくい傾向が見られ、患者の方々が外見についての悩みを周囲の方に相談しやすくなるよう社会的環境づくりが必要なことがわかりました
<調査結果の詳細>https://corp.shiseido.com/slqm/jp/information/information_230203.html?rt_pr=trm61
《がんとの共生を目指したがんサバイバーへの支援》
資生堂は2008年から、がん治療の副作用に対する外見ケアを手がけてきました。近年の抗がん剤治療後のアピアランスケアへの関心の高まりに対し、2022年、性別問わず外見ケアに関する最新の美容情報をまとめた「外見ケアBOOK ~自分らしく、心地よく」を発行しました。
また、やけど跡、傷跡、あざ、白斑、がん治療の副作用による外見変化など、肌に深いお悩みをお持ちの方を化粧の力で支援する「資生堂ライフクオリティー メイクアップ(以下、SLQM)」のウェブサイト※1 やカウンセリングスペースを確保した「資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンター(東京都港区東新橋)」、SLQM専用化粧品「パーフェクトカバー」取り扱い店舗※2 でも、がん患者に向け情報を提供しています。
これに加えて、資生堂ソーシャル活動専門チーム(ソーシャルエリアパートナー)による、がん外見ケアセミナー※3 では、がん患者と、医療従事者向けに、化粧による外見ケアの方法をご紹介しています。
◇資生堂ライフクオリティー ビューティーセンター:https://corp.shiseido.com/slqm/jp/salon/?rt_pr=trm61
※1 資生堂 ライフクオリティー メイクアップ 公式HP:https://corp.shiseido.com/slqm/jp/?rt_pr=trm61
※2 パーフェクトカバー取扱店:https://corp.shiseido.com/slqm/jp/shop/#/hokkaido?rt_pr=trm61
※3 がん外見ケアセミナーの申し込み
https://corp.shiseido.com/slqm/jp/medical/about.html?rt_pr=trm61
《その他のがんサバイバーへの取り組み》
「LAVENDER RING(ラベンダーリング)」について資生堂では、「がんは身近な病気であるにもかかわらず、偏見や間違った認識がいまだ多く存在しています。当社は、特定非営利活動法人キャンサーネットジャパン(所在地:東京都文京区、理事長:岩瀬 哲)、株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:榑谷 典洋)の社員有志とともにすべてのがんサバイバーが笑顔で生きられる社会を目指し、すべてのがん種を示すシンボルカラーである「ラベンダー」を掲げ2017年から日本での活動を開始しました。今回、2023年の世界対がんデーに寄せて、LAVENDER RINGの以下の二つの展示会を実施いたします。
<ソーシャル クリエイティブ展>
■内容:LAVENDER RING MAKEUP & PHOTOS WITH SMILES※4 で撮影したがんサバイバーの笑顔あふれる写真とともに、OUT IN JAPAN※5、V FOR VICTRY LIFE※6 の作品を展示します。https://lavender-ring.com/action/socialcreative/
■期間:2月3日(金)~2月28日(火) 定休日:日曜日
■場所:資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK)
■住所:神奈川県横浜市西区高島一丁目2番11号(アクセス:みなとみらい線「新高島」駅 1・2番出口すぐ、JR/市営地下鉄「横浜」駅東口から徒歩10分)
https://spark.shiseido.co.jp/access/
同会場、2月4日(土)12時30分~14時30分にトークセッションを実施します。
https://lavender-ring.com/action/socialcreative/#sec2
<わたしあの時シャッターを押しました。その2展>
■内容:がん罹患後に撮影した写真と撮影時のエピソードによるフォトコンテストの応募作品を展示しています。https://lavender-ring.com/action/wataoshi/
■期間:2月1日(水)~2月28日(火)
■場所:SHISEIDO THE STORE 1F、4F
■住所:東京都中央区銀座7-8-10(アクセス: 東京メトロ 銀座駅A2出口から 徒歩 約7分、JR・東京メトロ新橋駅3番出口から徒歩約5分)https://thestore.shiseido.co.jp/access/?rt_pr=trm61
*4:がんサバイバーの自分らしいメイクと、そのいきいきとした姿を写真に収めて発信する取り組み。
*5:「LGBTと、いろんな人が、いっしょに楽しめる未来へ」を目指す特定NPO法人「グッド・エイジング・エールズ」
(松中権代表) が、2015年に始めた活動
*6:世界的なヘアスタイリスト、フェリックス・フィッシャーが立ち上げた「クリエーティビティとスタイルでがんと闘う」プロジェクト
武田薬品工業が2月19日にオンラインシンポジウム『第4回これからのがん医療とケ~がんについての正しい情報を知ろう、使いこなそう』
毎年2月4日は「ワールドキャンサーデー(WCD)」。2000年2月4日に、パリで開催された「がんサミット」から始まったUICC(国際対がん連合)の取り組みであり、世界中の人々ががんのために一緒にできることを考え、約束を取り交わし、そして行動を起こす日として知られています。
「2023年のWCDのテーマは『Close the Care Gap (がん医療のギャップを埋めよう)』で、近年、がんの治療・医療技術は高度化し、患者さんを取り巻く医療情報も複雑化しています。当社では、これまで、高度な専門知識を持つ医療関係者と一般のがん患者さんとの間に生まれるコミュニケーションギャップに着目し、がん患者さんに信頼性の高い情報を提供することにより、がんの疾患情報および治療法、また治療の過程で生じる問題への対処に関して理解を高め、医療関係者とともに前向きに治療と向き合っていただけるよう、アドボカシー活動を進めてきました」(武田薬品)
取組み例として、がん情報ポータルサイトのキャンサーペディア( https://www.cancer-pedia.com/ )の開設、がん患者さんご家族を支援する冊子「A compass for life with cancer(https://www.cancer-pedia.com/media/images/tell/care_tools/care_tools.pdf )」の製作、「がん征圧月間(毎年9月)」および「ワールドキャンサーデー(毎年2月4日)」におけるがん患者さんとご家族向けのシンポジウムの定期開催などがあります。
同社の日本オンコロジー事業部では、これらのアドボカシー活動を引き続き推進し、中長期的観点で課題と向き合っていくために、今年もWCDに合わせ2月19日(日)に、患者支援団体や医療関係者の皆様のご協力のもと、無料オンラインシンポジウム「第4回これからのがん医療とケア~がんについての正しい情報を知ろう、使いこなそう!」を開催します。
「近年、インターネットやSNSの発展とともに、がん患者さんを取り巻く情報は増加傾向にあります。一方で、がん患者さんが信頼性の低い情報にアクセスしてしまうリスクも高まっています。そこで、今回のシンポジウムでは、正しいがん情報の見極め方や、がん患者さんやご家族が困ったときに頼ることができるがん相談支援センターの活用方法について紹介いたします」(武田薬品)
<オンラインシンポジウム概要>
■名称:第4回 これからのがん医療とケ~がんについての正しい情報を知ろう、使いこなそう!~
■日時:2023年2月19日(日)13時~14時30分
■主催:武田薬品工業株式会社
■後援:厚生労働省、東京都、公益財団法人日本対がん協会、国立研究開発法人国立がん研究センター
■対象:がん患者さんと家族、一般市民
■登壇者:轟浩美(特定非営利活動法人「希望の会」理事長)/若尾文彦(国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策研究所事業統括)/池山晴人(地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンターがん相談支援センター センター長)
■申込みURL: https://cosmopr-events.jp/cancer-symp04-form/
「当社は、今後もがん患者さんとご家族の心のケアや、予防や治療に関する普及啓発の観点で、がん患者さんの気持ちに少しでも寄り添い課題解決につながるご支援ができるようアドボカシー活動に注力しています」(武田薬品)
<武田薬品工業からの情報>
「がん」と診断されたときにご使用いただく、がん患者さんや患者さんを支えるご家族の方々向けに、これからのことを考えるヒントになる情報を掲載したノートをダウンロードいただけます。
■がん患者さん向けパンフレット”A compass for life with cancer”
https://www.cancer-pedia.com/pamphlet/
■知っておきたい「がん」用語の基礎知識 https://www.cancer-pedia.com/glossary/
日本対がん協会が2月27日、『企業が取り組むウェルビーイングと禁煙推進』テーマに第1回がんリテセミナー
公益財団法人日本対がん協会(東京都中央区、会長:垣添忠生・国立がんセンター名誉総長)は、企業とそこで働く人たちががんに関する正しい情報を集め、理解・活用する能力(リテラシー)の向上を支援する新事業「働く世代のためのがんリテラシー向上プロジェクト」の一環として2月27日(月)、第1回がんリテセミナーを開催します。
これは、プロジェクトの三本柱の一つである、企業・団体トップや健康経営、人事総務担当の皆様を主な対象とする無料オンラインセミナーで、今回は企業のウェルビーイング経営とがん予防の一丁目一番地である禁煙の推進について考えます。
第1回セミナーのテーマは『企業における禁煙推進』。企業全体の喫煙率を下げるためには企業風土や従業員のウェルビーイングが密接に関係するところから、卒煙に取り組んできた企業の好事例やヒントが提供されます。
参加費は無料。申し込みは2月24日(金)午後5時まで以下へ。https://ganlite0227.peatix.com
詳細は特設ウェブサイト<hps://www.jcancer.jp/hataraku/seminar/>で。
自分の乳房に関心をもって日々いきいきと過ごしてみませんか
聖隷健康診断センターが3月11日に婦人科イベント『ピンクリボンフェスタ』
社会福祉法人 聖隷福祉事業団(法人本部:静岡県浜松市/理事長:青木善治)の健診施設、 聖隷健康診断センター(所長:武藤繁貴)は、3月11日(土)に乳がんに特化したイベント「ピンクリボンフェスタ」を開催します。
「忙しい女性が土曜日に乳がん検診を受けられることを目的に、 2018年より毎年3月に行っているイベントです。通常の婦人科検診では、2~3週間後に検査結果を郵送していますが、 こちらのイベントでは、検査当日に 医師から乳がん検診の結果をお伝えします。当日結果をお伝えできる検査→乳房エックス線検査、乳房エコー検査、経腟エコー検査で、待ち時間には FoGrece主宰/ピンクリボンアドバイザーの山崎久乃講師によるストレッチ(肩こりの改善やマンモグラフィ検査前の乳房周辺の筋肉をほぐす胸の筋膜ストレッチ)を体験いただけます。女性専用のレディスフロアで検査を実施。スタッフはすべて女性です。予約受付は3月9日(木)12時まで。ぜひこの機会に受診してみませんか」(主催者)
<開催概要>
■開催日時:3月11日(土)
■会場:聖隷健康診断センター(静岡県浜松市中区住吉2-35-8)
■予約時間・定員(8時、8時30分、9時、10時(各時間10名)、10時30分(5名)
■予約締切り:3月9日(木)12時まで
■完全予約制:定員になり次第に締切り
■申込み・問合せ:WEB予約https://req.qubo.jp/keieikanri/form/pinkribon2023
https://req.qubo.jp/keieikanri/form/pinkribon2023
0120-938-375(受付時間 平日9時~16時30分 / 土曜日9時~12時 祝日除く)
■スケジュール: 受付から終了までの所要時間は1時間30分~2時間を予定しています)1)受付 2)医療面接 3)婦人科検診 4)乳がん検診結果説明
※1:ピンクリボンアドバイザーとは、乳がん、検診、治療についての正しい知識を持ち、周りの人に乳がん検診の受診を勧め働きかける人のことです。
山形・仙台広域交流推進協議会が2月10日に仙台で重粒子線がん治療への理解深める公開セミナー
山形・仙台広域交流推進協議会(提唱者、寒河江浩二山形新聞社代表取締役社長・主筆)は、2月10日午後2時から『重粒子線がん治療の可能性』をテーマに仙台市民会館で仙山交流公開セミナーを開きます。聴講無料で参加者を募集しています。
同協議会では、歴史と現状を理解しながら人的・文化的交流を図り、特長を生かして相互メリットや広域的な地方創生などを探る様々な取り組みを行い、公開セミナーもその一環。。
セミナーは基調講演、パネルディスカッション、報告の3部構成。身近になった先進的がん治療の重粒子線がん治療について、東北・北海道で初めて整備された山形大学医学部東日本重粒子センターや東北大学附属病院などの専門医が、症例や実績を交え詳しく解説します。
「県庁所在地同士が接する山形市と仙台市。今回テーマに掲げた重粒子線がん治療は、がんだけを狙い撃ちにする新しい放射線治療で、身体への負担が少なく、短時間での治療が可能など多くのメリットがあります。山形大学医学部東日本重粒子センターは、東北・北海道で初めての重粒子線がん治療施設です。セミナーでは、身近になった先進的治療について専門医の先生方が解説します」(山形・仙台広域交流推進協議会)
<セミナー概要>
■開催日時:2月10日14時
■会場:仙台市民会館
■内容
◇提唱者挨拶:寒河江浩二(山形新聞社代表取締役社長主筆・山形新聞グループ経営会議議長)
◇第1部・基調講演: 根本建二(山形大学理事・副学長・医学部東日本重粒子センター長)
◇第2部・パネルディスカッション『がん専門医による症例解説とディスカッション』
▽モデレーター:元井冬彦(山形大学医学部外科学第一講座教授・東日本重粒子センター副センター長)
▽コメンテーター:大越明(東北大学附属病院医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科講師)/大沼忍(東北大学附属病院総合外科下部消化管グループ特命教授)、三塚浩二(地域医療振興機構仙台病院泌尿器科診療部長)/木村(みやぎ県南中核病院消化器内科主任部長)/金子崇氏(山形大学医学部附属病院放射線治療科医師)
◇第3部・報告:『重粒子線がん治療の適応と東日本重粒子センターの診療実績』佐藤啓(山形大学医学部附属病院放射線治療科長・病院教授)
■聴講申込み:住所、氏名、電話番号及び「公開セミナー聴講希望」と明記し下記の事務局までハガキ(〒990−8550山形市旅篭町2の5の12、山形新聞社ビジネス開発戦略部)かFAX(023−627−1041)または電話(023−666−5121)で。