「乳がん経験者もそうでない人も入浴着で一緒にお風呂へ!」―5月28日に入浴着普及委員会が主催する『入浴着を着てお風呂に入ろう会』イベントが、愛知県江南市内の天風の湯で開催されるニュースリリースが、つい最近配信されました。
乳がん経験者をはじめとした体に手術痕のある女性などが、安心して公衆浴場に入るきっかけをつくることが目的で始められたイベントで今回が6回目。入浴着は、イベントを後援する株式会社GSIクレオスによって開発され、ワンコインで買い求めできる入浴着は、今日ではドラッグストアや薬局をはじめ様々なルートを通じ普及されています。
私がこの製品の存在を知ったのは、かつてウエルシア薬局に所属し在宅医療最前線に携わり、現在では帝京平成大学薬学部教授として活躍されている薬剤師の小原道子さんからでした。
このことがきっかけで、繊維事業と工業製品事業を主軸とし創業90周年を迎えた2022年3月、GSIクレオスの吉永直明社長と日本ヘルスケア協会の今西信幸会長の対談に結びついたのですが、リリースにはイベントはGSIクレオス後援と記されていましたので、当時のことが蘇ってきました。そこで『週刊がん もっといい日』では、あえて『入浴着を着てお風呂に入ろう会』イベントをご紹介させていただきました。イベントの詳細は以下を参照してください。
乳がん経験者もそうでない人も入浴着で一緒にお風呂へ!
入浴着普及委員会が5月28日に愛知県江南市の天風の湯で入浴イベント
入浴着普及委員会(増田郁理代表)は、2025年5月28日に愛知県江南市のスーパー銭湯の天風の湯で、『入浴着を着てお風呂に入ろう会』(後援:株式会社GSIクレオス)を開催します。このイベントは、乳がん経験者をはじめとした体に手術痕のある女性などが、安心して公衆浴場に入るきっかけをつくることが目的。一般の利用客とともに入浴する形式で行うことによって、入浴着の自然な認知と理解の広がりも目指します。
当日は、一般の利用客も無料で入浴着の試着体験ができるほか、乳がん経験者による乳がんのセルフチェック体験会や、ランチを楽しみながらの交流会も行う予定です。
「入浴着で入ることも実はハードル」―主催者はイベント開催について次の通りコメントしています。
「乳がんの手術痕などにより、公衆浴場での入浴をためらう方がいます。見られたくない、見た人が驚くのではとまわりの目を気にして、自ら温泉を遠ざけてしまう方も少なくありません。そうした不安に寄り添う手段として注目されているのが、入浴着です。特殊な不織布でできた水着のような見た目の専用入浴着は、肌を覆ったまま体を洗うことができ、見た目の不安をやわらげてくれます。
しかし、入浴着はまだ社会での認知が進んでおらず、「服を着たまま入るのはマナー違反では?」と誤解されてしまうこともあります。厚生労働省も、入浴着の理解と配慮を求めるポスターを発行するなど、認知促進に取り組んでいますが、入浴施設での導入は進んでいないのが実情です。
裸で入るのが当然という入浴文化の中で、入浴着という選択肢もあることを、まずはもっと多くの人に知ってもらうことが入浴着普及への第一歩です。そこで私たちは、一般の方と一緒に入浴して入浴着姿を自然なかたちで目にしてもらい、理解を広げるきっかけがつくれるイベントを開催することにしました。
【ポスターやSNSでは伝えきれない入浴着体験】
「認知促進への課題に向き合い、入浴着を着て入浴する体験を提供する場として始まったのが『入浴着を着てお風呂に入ろう会』で、今回が6回目の開催となります。会場は、愛知県江南市のスーパー銭湯の天風の湯。貸し切りではなく、一般営業の時間帯に、入浴着を着た参加者と一般客が同じ湯船に入ります。これまで体の気になる部分をタオルで隠していた人は、入浴着を身につけることで両手が自由になり、気持ちもふっと楽になります」(入浴着普及委員会)
同イベントは、乳がんサバイバーによるボランティアチームの入浴着普及委員会が企画・運営しています。日頃はInstagramなどSNSを通じて、入浴着に関する情報発信や啓発活動を行っていますが、言葉や画面越しの発信だけではなかなか届かない――そんな思いから、このイベントが生まれたそうです。
「実際に入浴着を着て湯船に入る体験は、多くの参加者にとって、『また温泉に入れた。挑戦してよかった』と前に進むきっかけになっています。さらに、一般の方と一緒に入浴することで、『入浴着という選択肢があるんだ』と自然に気づいてもらう機会にもなっています。乳がん経験者にとっては安心して一歩を踏み出せる場に、そして一般の方には新しい理解につながるきっかけになっており、双方にとって意味のある体験になっています」(入浴着普及委員会)
【「また温泉に入りたい」その声に背中を押されて・・・】
「手術後、公共のお風呂に入るのを躊躇していた」「頑張った自分に温泉のご褒美をあげたい」「同じ経験をした人の話を聞いてみたい」「これから手術。不安なことを話せる場がほしい」―これまでのイベントでは、こうした声が多く寄せられてきました。
「主催メンバーもまた、かつては同じように公共の入浴をためらっていた乳がん経験者です。だからこそ、言葉にならない思いに寄り添うことができる。それがこのイベントの根底にあります。入浴着を通して、心と体をほぐす体験が少しずつ広がり、入浴着の着用に理解を示す施設も増えてほしい。その思いを胸に、これからも活動を続けていきます」と入浴着普及委員会では述べています。
関連資料:入浴着啓発ムービー2023 バスタイムトップスVer.
https://www.youtube.com/watch?v=5QmkW_tif3M
《入浴着を着てお風呂に入ろう会 イベント概要》
◾︎開催日: 2025年5月28日(水)
◾︎時間: 10時~15時(館内お食事処「えびす」で実費ランチ&交流会あり)
◾︎会場: 松竹温泉 天風の湯(愛知県江南市前飛保町栄378番15)
◾︎HP: https://www.tenpunoyu.jp/index.html
◾︎対象:乳がん経験者、経験者のご家族・ご友人/入浴着を試してみたい女性
◾︎参加費: 1,500円((入館料、タオルセット、入浴着「バスタイムトップス」代込み)
◾︎先着:20名(予約制)
◾︎主催: 入浴着普及委員会
◾︎後援: 株式会社GSIクレオス、畿央大学、健美薬湯株式会社
◾︎参加申込み:Instagram(https://www.instagram.com/bath_to_love/)のDM、または電話・Eメールで連絡のうえお申し込みください。
◾︎問い合わせ先:入浴着普及委員会
◾︎電話番号 :0587-53-4126(天風の湯)
◾︎E-mail:info@plus-brest.com