がん患者さんと家族のためのWEBサイト

がん予防の窓口としてドラッグストアに期待しましょう!

3年に及ぶコロナ禍という経験を経て、予防注射やマスク、被曝を防ぐためのパネル設置、なるべく外出を避け外食も控えるなど、様々な予防対応をして、ようやく罹患者数が減少しています。

 私達の意識は、これまで以上に予防を重視するようになりましたが、大切なことはこれからです。6度目の予防注射も始まり、マスクの着用は個人の自由に委ねられましたが、外出時に混雑した場所に出掛ける際には相変わらずマスクをする光景は少なくありません。

 私自身も、さすが自宅内でのマスク着用はしておりませんが、外出には、マスク持参で出かけています。コロナ禍によって、少なくとも私たちの意識は、ヘルスケア(予防)に移行しています。マスクの着用はともかく、自らの体を予防する意識にシフトするようになりました。

 医療の流れも治療だけでなく予防に移行しつつあり、特に増え続くがん対策も罹患しないための食や運動、ストレス解消などの一次予防、さらには二次予防の早期発見・早期治療の必要性が指摘され、大腸がん、乳がん、胃がん、子宮頸がんなど、がん検診率向上への施策が進められており、近年では健常者を対象としたがんのリスク検査が登場しています。マスコミを集めたセミナーでも披露され、『週刊がん もっといい日』編集部も参加していますが、中でも尿によるリスク検査は、北海道を中心として店舗展開するドラッグストアが普及への取り組みを開始しました。

      賑わう健康チェックコーナー

 東京のドラッグストアでは、がんの検診率向上のための普及コーナーも開設され、日頃から地域住民のヘルスステーションとして健康創造をサポートしている店舗は全国に2万4000存在していますから、がん予防の拠点としての活動に取り組んで欲しいと願っています。

ドラッグストア市場は8兆5000億円に達していますが、これからは規模の拡大だけでなくドラッグストア店頭が、一次予防、二次予防、さらにはがん体験者の再発や転移を防ぐ三次予防のための相談窓口としての“真価”が問われる時代が到来しています。がん予防の窓口としてのドラッグストアの取り組みに期待しましょう。
さて今週もまた、皆さまにとって「もっといい日」でありますように…。
『週刊がん もっといい日』編集長 山本武道

PAGE TOP