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がんケアコーナー『みんなのがん学校』を開設したトモズの德廣英之社長にお会いしました

本欄(10月21日付け所載)で、『みんなのがん学校』が東京・目黒区内のトモズラボ池尻大橋店に開設されたことを紹介しました。ドラッグストア業界としては初の試みで、がん検診受信向上を目指しており、社会的にも大変意義のあることす。

がん領域の取材に力を入れてきた一人の記者として、様々な機会を捉えて「ぜひがんケアコーナーを開設してほしい」と、地域住民のヘルスケア・ステーションとしてのドラッグストアや調剤薬局企業に呼び掛けてきただけに、大変嬉しく思っています。

愛知県には、抗がん剤の副作用で頭髪が抜けた女性のためのウイッグや乳房を切除した女性のための人工パッドを導入されたドラッグストア、新規事業の一つにオストメイト対応トイレ設置に取り組む企業を、ドラッグストアの経営者に紹介し、導入していただきました(10月14日付の本蘭所載)が、そして嬉しいことに、この10月に登場したのがトモズの『みんなのがん学校』でした。

そこで、トモズの代表取締役社長の德廣英之さんにインタビューを申込んだところ、即実現し、がんケアコーナー『みんなのがん学校』の併設について、德廣さんは次の様に話していただきました。

「これは、製薬メーカーのノバルティスファーマさんと、新業態店の特徴でもある『トモズ健康くらぶ』を提供していただいたマイライフさんによって共同開発されたもので、コーナーに専用のパネル式機材を設置しクイズ形式で、がんの基礎的な知識を無料で楽しく学んでいただけます。

がん情報の提供を通じ、来店客のがん検診受診の普及・向上を促し、早期発見・早期治療に結びつけられる一助をドラッグストアが担うべきだと思い併設しました。がんの罹患率を減らすためのがん検診・受診率が向上し、早期発見・早期治療に結びつけられればと、まずはトモズラボ池尻大橋店に導入しましたが、我々としては併設店を増やしたいと考えています。

トモズに行けば、健康づくりに役立つ話を聞くことができ、気軽にがんについて楽しんで学べたと、笑顔になっていただければいいかなって思っています」

トモズは、住友商事グループの一員として1993年9月に設立されました。東京、神奈川県、埼玉県を拠点にドラッグストアや調剤専門薬局、ブランド化粧品専門店など210店舗を運営している今、躍進中の企業ですが、これからの時代、社会的に貢献する、こうしたドラグストが増えて欲しいものです。

さて今週もまた、皆さまにとって「もっといい日」でありますように…。

『週刊がん もっといい日』編集長 山本武道

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