『週刊がん もっといい日』からのお知らせです。今号から、死の淵から蘇った”平成の一休さん“こと、西宮宗春さんの壮絶ながん闘病記を掲載いたします。当サイトの扉の上段に、”平成の一休さん“闘病記をクリックしていただくと、20回にわたる物語が綴られていますので、ぜひご覧ください。
1995年(平成7年)1月17日、阪神淡路大震災に始まり、そしてオウム真理教のサリン事件という 20 世紀の歴史上に残る大事件の最中に、西宮さんのがんとの闘病は、その年の 2 月 13 日から始まりました。医師から、「がん」と告げられ、それも想像を絶するほどのすごい状態だったのです。 その日を境に、西宮さんは入退院を繰り返しているときに、私は西宮さんと出逢いました。きっかけは、西宮さんの主治医と、ある講演会で知り合いPEGの存在を知ったからです。
PEGとはPercutaneous Endoscopic Gastrostomyの頭文字をとったもので、日本語では経皮内視鏡的胃ろう造設術のことです。口から十分に栄養が摂取できない患者さんに、内視鏡を用いて栄養を送るための小さな穴を造り、その穴にカテーテル(管)を入れる手術のことをいいますが、西宮さんの主治医がPEGについて講演されたお話をお聞きしたことで興味を持ち、患者さんのご紹介をお願いし出逢ったのが西宮さんでした。
当時、”平成の一休さん”としてマスコミを通じ闘病記が報道され、講演活動にもひっぱりだこの西宮さんと連絡が取れ取材を始めました。あまりにも壮絶な闘病記でしたから、これはぜひ『週刊がん もっといい日』でも取り上げたいと何度も取材をさせていただき、20回にわたり掲載いたしました。
実は、その記は闘病記は大勢の方に読んでいただいていたのですが、当サイトの第1回目の本欄で報告しました通り、ソフトが壊れサイトの更新の中断を余儀なくされ、従来のサイトをニューアルした関係で、西宮さんの体験記は消失してしまいました。
そこで、「何とか皆さまにもお読みいただきたい」と西宮さんのご了解を得て復活しましたので、ぜひお読みください。と同時に扉の上部に『がん患者&家族のために施設』を掲載しましたので、ご活用ください。
今週もまた、皆さまにとって「もっといい日」でありますように・・・。
『週刊がん もっといい日』編集長 山本武道