がん患者さんと家族のためのWEBサイト

骨髄増殖腫瘍(真性多血症および本態性血小板血症)の患者さんの医療費負担軽減のために血液がんの長期闘病に助成へ、血液情報広場・つばさ支援基金が始動

「とても大きな不安を抱えて血液の病気と闘う、患者さんとそのご家族」に共感と情報の提供へ、1994年に設立したNPO(特定非営利活動法人)血液情報広場・つばさが、2025年3月から骨髄増殖性腫瘍の一種である真性多血症(PV)と本態性血小板血症(ET)の患者さんに医療費助成をする『つばさ基金Ⅱ』を開始しました。

 第一次つばさ基金は、2010年よりCMLの長期闘病から派生した経済困難な方々のために設立され、2015年まで運用されました。同基金は、「経済事情で治療の機会をあきらめる人があってはならない」と心から願って仕組みを維持し続けてきましたが、今回その理念に賛同を受け、つばさ基金Ⅱが始動することになったものです。

 「近年の経済状況、薬剤費の高騰などにより患者さんの医療費負担は増えるばかりです。血液がんの治療薬は一人でも多くの患者さんが治るようにと医・創薬の不断の尽力で開発されたものです。
 しかし、第一次つばさ支援基金実施時よりもさらに経済状況が悪化していることは周知の通りですが、PVも新たな治療薬も登場し患者さんの治療選択肢も増えましたが高額な治療費が必要となります。

 ETでは、さらなる新たな治療薬が待ち望まれている状況の中で疾患進行をくいとめるため薬剤費を自費負担で支払い、治療している患者さんも少なくないと聞いております。そのような状況の中で、つばさ基金Ⅱへの賛意が得られ、再度つばさ基金を必要な患者さんに届けることができることを感謝しております。一人でも多くの患者さんが、治療する機会を得られることを願っております」(血液情報広場・つばさ)
 
医療費助成の対象者は以下の通り。
<真性多血症(PV)>
●年齢69歳以下で新規にPV治療薬を投与する患者さん、または高額療養費制度の多数回該当(以下、多数回該当)に該当する前の患者さん ※上記に加え、PV治療薬を新規に投与しない場合でも、退職等で前年度の収入が高く、高額療養費の該当区分が現在の収入と異なる場合、また、70歳以上であっても退職等で健康保険が切り替わり、多数回該当がリセットされる患者さんも含む
<本態性血小板血症(ET)>
●現在、自費でインターフェロン製剤を使用しているET患者さん

 助成金額は、年収区分に応じた高額療養費の上限額−多数回該当の金額の差額を助成の基本とし状況に応じて支給します。申し込みは下記サイトより必要事項を記載のうえ申請し、審査結果により助成額を決定します。
URL:https://shinsei-tsubasa-kikin2.com

 NPOつばさは、血液疾患の治療と医療、闘病に関する最新情報を患者・家族の視点で収集し届けるとともに、医療や行政や企業の、いま直ぐ患者さんに届けたい情報の効果的な発信をサポートし、病態の解説と最新の治療に関するフォーラムやセミナーを全国各地で年に7回ほど開催しています。詳細はhttps://tsubasa-npo.org/ で。
 「患者会を広報する」ウェブサイトは、http://pgpr.jimdo.com/。問い合わせは以下へ。
<特定非営利活動法人血液情報広場・つばさ> 
事務局長 長谷川万寿弥(ますや) 
e-mail:staff@tsubasa-npo.org
電話:03-3207-8503(日祭日を除く月〜金 12時〜17時)

PAGE TOP