がんと就労問題に取り組む企業を表彰する『がんアライアワード 2022』受賞各社発表
企業の健康経営がクローズ・アップされる中、がんを治療しながら働く、がんと就労問題に取り組む民間プロジェクトのがんアライ部(代表発起人:岩瀬大輔、功能聡子)が、『がんアライアワード 2022』受賞各社を発表しました。
『がんアライアワード』は、がんを治療しながら働く人を応援する団体を表彰する制度。がん罹患者の味方「アライ(ally)」であることに加え、がんとともに働きやすい企業であることを宣言し、具体的な取り組み内容から優れた活動を表彰していますが、がんアライ部では目的について次のように紹介しています。
「がん罹患者が働きやすい職場の要件を認識し、施策を推進するきっかけとする、取り組みを表彰することで、がん罹患者が働きやすい職場づくりを応援するーを通じて、がんを治療しながらいきいきと働ける職場や社会を実現することを目的としております。表彰されたノウハウを社会全体で共有することで、がん罹患者が治療をしながらイキイキと働くことができる社会を目指しています」
選考会では、各企業の制度および風土を含めて審査を行い、「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の各賞が付与されています。2022 年度は「ゴールド」27社、「シルバー」19社、「ブロンズ」5社の合計51社が選出・表彰が行われました。
詳細はがんアライ部ホームページ(https://www.gan-ally-bu.com/report/3367)。
2017年に創設されたがんアライ部は、6年目も引き続き企業の人事担当者向けの勉強会、がんアライ宣言・アワードの取り組みを中心に活動することにしています。次回アワード募集は、2023年7月頃より開始予定だそうですので、多くの企業の参加をお勧めします。
「がんアライ宣言は1年を通じていつでも可能で、宣言用の書式・フォーマットは、がんアライ部サイトのがんアライ宣言ページ(https://www.gan-ally-bu.com/declare)よりダウンロードできます。がんと就労の両立支援への第一歩として、『がん治療と就労の両立支援ハンドブック』(https://www.gan-ally-bu.com/report/2830)も、ぜひご活用ください。自由にダウンロード、カスタマイズいただけます」(がんアライ部)
がん患者さんの中には、働きながら闘病生活に取り組むケースは少なくありません。製薬メーカーやドラッグストアで、在宅医療の最前線で、がんと共生しながら薬剤師として活躍する方々と交流していますが、前向きでがんと闘いながらと仕事と両立されている姿に感銘しています。『週刊がん もっといい日』では、この活動を応援させていただきます。(文・山本武道)