休日にも乳がん検診(マンモグラフィー検査など)を受けられる環境づくりへ全国の医療機関と協力して毎年10月第3日曜日に『J.M.S(ジャパン・マンモグラフィー・サンデー)』(https://www.j-posh.com/activity/jms/)を行っている認定NPO法人J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動:https://www.j-posh.com/)は、今年も10月15日の日曜日に実施するお知らせが、『週刊がん もっといい日』編集部に届きました。
J.M.Sは、子育て・介護・仕事・家事などで忙しく、平日に検診に行くことが難しい女性が、乳がん検診(マンモグラフィー検査など)を受診できる環境づくりへの取り組み。J.M.S(ジャパン・マンモグラフィー・サンデー)」実施の背景について、J.POSHでは次のようにコメントしています。
「乳がん罹患者数は、女性がんのトップになり、亡くなる方の数は年々増加傾向にあります。その理由の一つに、40歳以上の方の乳がん(特にマンモグラフィー)検診の受診率の低さがあると言われています。対象女性の乳がん検診(マンモグラフィー検査など)を受けない理由の中に『平日は忙しいから、休日でも検診が受けられればいいのに…』という声が多いのです。
そこでJ.POSHでは、受診率アップには『検診を受けやすい環境づくり』が重要と考え、その取り組みとして毎年10月の第3日曜日に全国の医療施設で乳がん検診(マンモグラフィー検査など)ができるJ.M.Sを提唱し、多くの医療施設に参加いただいています。現時点(9月17日)の参加施設数は昨年を若干上回っています。新型コロナも5類感染症へと位置づけされましたが、受診率はまだ低迷しているようです。この機会に、乳がん検診(マンモグラフィー検査など)を多くの方に受けていただければと思います」<実施概要>
■実施日:2023年10月15日(日)
■参加施設一覧:http://jms-pinkribbon.com/
■J.M.Sについて:https://www.j-posh.com/activity/jms/
■申込方法:上記URLから。
がん検診率の向上が叫ばれていますが、いざ病院やクリニックで、がん検診をと関心は高いものの、休診のケースが多く働いている人たちにとって難しいことも、検診率アップに結びついていないのが実情ではないでしょうか。そうした中、休日にも乳がん検診(マンモグラフィー検査など)を受けられる環境づくり動きだしたのが、NPO法人JPOSHです。JPOSHとは、ジャパン ピンクリボン オブ スマイル アンド ハピネスの頭文字を組み合わせたもので、「受けよう乳がん検査 乳がん早期発見で笑顔の暮らし」を合言葉に、「乳がんで悲しむ人を1人でも少なく」を念頭に置き、今年で創設21周年になるNPO法人です。
「JMSプログラム、ピンクリボン啓発ティッシュ配りキャンペーン、啓発物の無償提供、ピンクリボン啓発活動助成金、シッターサポートプログラム、奨学金『まなび』、家族で湯ったりキャンペーンなど、すべての女性、患者の皆さま、患者家族の皆さまに向けた様々な活動を展開しております」(JPOSH)
増え続けるがんの検診率をいかに高めるか。休日に、がん検診受けられる環境づくりに取り組み、対応する医療施設が増えているJPOSHの活動。これからも賛同する医療機関が増えることを願いつつ、厚生労働省も企業も、休日のがん検診に前向きに取り組むことを期待しましょう。(『週刊がん もっといい日』編集長 山本武道)