NPO法人女性医療ネットワーク『マンマチアー(MammaCheer)委員会』の第154回は、国立がん研究センター中央病院アピアランス支援センターの藤間勝子センター長をスピーカーに招き、『自分らしく生きるを支えるアピアランスケア〜治療による外見の変化に、あなたならどう向き合いますか』をテーマに開催されます。
「皆さんはアピアランスケアという言葉をご存知ですか?アピアランスは外見のこと。抗がん剤による脱毛をはじめ、がん治療による様々な“外見の変化に伴う苦痛を軽減するケア”として、国としても取り組みが始まっています。では外見の苦痛に対して、どのように対応し支援するのでしょう。知っているようで誤解も多い実際について、国立がん研究センターアピアランス支援センター長の藤間勝子先生に詳しく解説していただきます」(マンマチアー委員会)
第154回目の詳細は次の通り。
■開催日時:2023年9月22日(金)18時30分〜20時=ZOOMによるオンライン開催
■参加費:無料(申込み先着200名様)
■テーマ:『自分らしく生きるを支えるアピアランスケア〜治療による外見の変化に、あなたならどう向き合いますか』
■スピーカー:藤間勝子さん(国立がん研究センター中央病院アピアランス支援センターセンター長)
◇講演内容:アピアランスケアとは、がん治療による外見の変化に伴う苦痛を軽減するケアのことです。外見の変化には、抗がん剤による脱毛や、爪や肌に変化、変形、手術の傷跡、乳がんならば乳房切除などさまざまあり、もちろん年齢や性別に関係ありません。外見へのこだわりは個人差が大きいのですが、外見が変わることで、治療に積極的になれない、社会復帰を躊躇する、家族や友人関係がぎくしゃくする……、そんな声も多く聞かれます。
それらの苦痛を軽減するために、国立がん研究センター中央病院に2013年、アピアランス支援センターが設立。2021年には医療者に向けてガイドラインが発刊。国のがん対策基本法も医療としてアピアランスケアの取り組みを薦めています。アピアランスケアは、変化した外見をウィッグやメイクなどでカモフラージュすること、と思われがちですが、これら「整容」はあくまで手段のひとつで、ゴールではありません。外見を治療前に近い状態に戻したからといって、苦痛が解消されるとも限らないからです。
ではアピアランスケアが目指しているゴールはどこでしょう。がん患者が抱える外見の苦痛はどこから来て、どのような支援が有効でしょうか。そもそもあなたにとって「外見」とはどんな存在ですか?臨床心理士・公認心理師でもある藤間先生のお話を聞きながら、一緒に考えてみませんか。
※がん患者さんへの美容支援を長く続けるマンマチアーの山崎多賀子(美容ジャーナリスト)からも、体験と経験を少しお話させていただきます。
◇藤間勝子(とうま しょうこ)先生略歴】
国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院 アピアランス支援センターセンター長、公認心理師・臨床心理士。国内外の化粧品会社にて美容企画・教育活動に従事し化粧行動の心理・社会的影響に関心をもつ。退職後、公認心理師・臨床心理士資格取得。2011年より国立がん研究センター中央病院で、がん患者の外見ケアにたずさわる他、高齢者や障碍者に対する美容を用いたケアを実践。2021年より現職。
■事前質問:ぜひご参加ください。
■zoom参加申し込み方法: https://mammacheer154.peatix.com/
開催前日までにZOOMのURLを送ります。
<申込スタート日>2023年8月29日(火)
●後日の録画配信(アーカイブ)はありませんので、予めご承知おきください。
●当日のZoomURLなど詳細は、前日よりお申込みいただきましたPeatixページの「イベント視聴ページ」で確認いただけます。当日までの各種ご案内はPeatixメール(@peatix.com)より配信されます。
●申込み時には、姓名(ニックネームではなく)での参加登録をお願いいたします。
●今後の予定や開催方法はその都度、登録されている方はメールとマンマチアーのFacebookなどでご案内させていただきます。
●諸事情により急遽変更があった場合、申し込み者にメール及びFacebookで連絡します。
今後の開催予定は以下の通り。
<第155回>
■開催日時:10月25日(水)18時30分〜20時
■テーマ:『仮・ACP(アドバンスケアプランニング)について)
■講師:片岡明美先生(がん研有明病院乳腺外科)
<第156回>
■開催日時:11月30日(木)18時30分〜20時
■テーマ:『仮・卵巣がん〜患者さんファーストの治療方針とは?』
■講師:本橋卓さん(東京女子医科大学産婦人科)
<“チアー活動”について>
“チアー活動”は乳がんを体験した、していないにかかわらず、どなたでも参加できます。男性や学生さんの参加、応援も大歓迎です。
<マンマチアー(MammaCheer)委員会について>
NPO法人女性医療ネットワーク『マンマチアー(MammaCheer)委員会』は、乳がんを体験し、NPO法人CNJ認定乳がん体験者コーディネーターである美容ジャーナリスト・山崎多賀子さん、女性医療ジャーナリストの増田美加さんが主宰・企画し様々な活動を行っています。アドバイザーとして対馬ルリ子さん(対馬ルリ子女性ライフクリニック院長)、片岡明美さん(乳腺外科医)も加わっています。
●マンマチアーは無料開催にあたり、ボランティアで行っております。
●NPO法人女性医療ネットワーク:http://cnet.gr.jp
ミリアド・ジェネティクスがピンクリボン オンラインイベント
『もっと 知って 乳がんのこと』を10月1日にYouTubeライブ配信
ミリアド・ジェネティクス合同会社は、2023年10月1日にピンクリボン オンラインイベント『もっと 知って 乳がんのこと』を開催し、同日の20時から22時までYouTubeライブ配信します。
「近年、日本では乳がんになる女性が増えており、今や9人に1人が乳がんになると言われ、女性の部位別がん罹患数のトップです(2019年データに基づく。国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)より)。
乳がんの早期発見、早期治療のきっかけとなるように、一人でも多くの人に若年性乳がんや遺伝性乳がん、遺伝子検査のことを知ってもらえるように、そして、乳がん患者さんに少しでも勇気を届けられるようなプログラムとなっております。
当日は、登壇者のみなさんの乳がん体験談を交えたセミナーやスペシャルコンサート、専門医とのトークセッションを予定しています。この機会にぜひご視聴ください」(ミリアド・ジェネティクス)
ミリアド・ジェネティクスは、個人の重要な遺伝情報を提供することで人々の健康と日常生活を豊かにする遺伝子検査とプレシジョンメディシンのリーディングカンパニー。複数の医療分野で、病気の発症リスクを判定し病気の進行リスクを評価し、医療従事者による患者ケアを改善し医療コストの削減を実現できる遺伝子検査の開発と商品化を行っています。
オンラインイベンtの概要は次の通り。
■開催日時:2023年10月1日(日)20時~22時
■配信方法:YouTubeライブ配信
■視聴URL:https://youtube.com/live/5i14rZhlkK8 ※視聴無料
■イベント詳細:https://shiritai-hboc.jp/event
《プログラム》
■挨拶:森本智子さん(フリーアナウンサー)
■セミナー1:『乳がんになっても前を向いて』矢方美紀さん(元SKE48)
25歳で若年性乳がんになった当時の体験談や術後5年経った現在の心境を交えながら、自身の体を知ることの大切さを伝えます。1992年大分県生まれ。17歳で名古屋を拠点とするアイドルグループ「SKE48」に加入。7年半所属し、チームSのリーダーを務めた。現在は、東京・名古屋を拠点にタレント、声優、ラジオパーソナリティ、司会、アーティスト活動などを行う。
25歳の時に若年性乳がんになり、左乳房全摘。「自身の体を知る」ことの重要性を伝えるとともに、がんになっても夢を諦めない、前向きに生きている姿を日々発信している。
■セミナー2:『遺伝性乳がんと未来を生きる』岡崎裕子さん(陶芸家)
ご自身の体験談を交えながら、遺伝性乳がんや遺伝子検査などについて語ります。1976年東京都生まれ。二児の母。1997年株式会社イッセイミヤケに入社、広報部に勤務。3年後退職し、茨城県笠間市の陶芸家 森田榮一氏に弟子入り。4年半の修行の後、茨城県立窯業指導所(現:茨城県立笠間陶芸大学校)釉薬科/石膏科修了。2007年神奈川県横須賀市にて独立。2017年乳がんに罹患、遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)当事者。
■Special Talk&Concert~Pink Ribbon Version:七海うららさん(パラレルシンガー)
リアルとバーチャルを行き交うパラレルシンガーの七海さんによる、ご自身の遺伝性乳がんの話とスペシャルコンサート。本イベントのために事前収録したオリジナル映像を配信します。
8月1日関西生まれ。avex creators labo “muchoo”所属アーティスト。リアルとバーチャルを行き来するパラレルシンガー。2020年よりYouTube やTikTokなどでカバー動画投稿を始め、昨年6月にVTuber活動を開始。様々な音域の声で魅了し、わずか半年でYouTubeチャンネル登録者数約25万人増加、全VTuber内増加数世界1位に。今年5月にメジャーデビューを果たす。非浸潤性乳管がんで全摘、再建。今年2月に遺伝子検査を受け陽性に。
■Talk Session:矢方美紀さん、岡崎裕子さん、七海うららさん、聖路加国際病院乳腺外科副医⾧の竹井淳子さんが登壇。日頃から乳がんを意識することやセルフチェックの大切さについて、乳がんに関するそれぞれの体験や想いを交えて話し合います。
*竹井淳子さん:1974年生まれ。東京医科大学医学部卒業後、聖路加国際病院で勤務。外科チーフレジデント、乳腺外科クリニカルフェローなどを経て現職。日本外科学会 外科専門医、日本乳癌学会 乳腺専門医、日本医師会 認定産業医、臨床遺伝専門医。遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)をはじめ乳腺外科、遺伝医療などの領域で数多くの研究、学会・社会活動を行う。
■司会:森本智子さん
1977年長崎県生まれ。2000年に早稲田大学第一文学部卒業後、テレビ東京に入社。「ワールドビジネスサテライト」や「日経プラス10」、池上彰の選挙特番など、経済番組や報道番組を中心に担当。2021年3月末にテレビ東京を退社しフリーに。同年5月に自身を代表とし、健康情報やサービスを提供する新会社「Wellness Me」を起業。活動の幅を広げている。
中日新聞社が9月23.24日に『病気を知ろう、元気を学ぼう~中日健康フェア2023』
中日新聞社では、『病気を知ろう、元気を学ぼう~中日健康フェア2023』を9月23・24日に実施します。対象は一般の方で、身近な病気はもちろん、がんの緩和ケアや難病の治療まで幅広く、講演会や展示等を通し発信するものです。詳細は次の通り。■開催日時:2023年9月23 日(土)・24日(日)10時~17時
■会場:ウインクあいち(愛知県産業労働センター)
■ブース入退場:自由(ただし入場制限を行う場合もあり)
■イベント内容
タレントのハリー杉山さん(認知症をテーマにしたフォーラム)、お笑いタレントの天野ひろゆきさん(名古屋の救急医療をテーマにしたフォーラム)、サッカー元日本代表、日本障がい者サッカー連盟会長の北澤豪さん(障害者コミュニケーションを通じた共生社会をテーマにしたフォーラム)などをゲストに迎えます。ブース会場では野菜の摂取量が足りているかを測る簡易健康チェックや、耳のきこえチェック等実施し、「楽しみながら学べる」イベントとなっています。詳しくは中日健康フェア2023ウェブサイトhttps://chunichi-kenkonavi.jp/chunichikenkofairで。
武田薬品工業が10月22日、『納得した治療を選び、向き合うために』テーマに、がん患者さんと家族、サポートされる方向けの無料オンラインシンポジウム
武田薬品工業は、がん患者さんと家族、サポートされる方たちに向けた第5回オンラインシンポジウム(無料)をシリーズで開催します。テーマは、『納得した治療を選び、向き合うために』。
「がん患者さんとそのご家族が、がんに関する正しい知識を得ることに、治療に関わるさまざまな医療関係者とよりよい信頼関係を築きながら、納得して治療選択を行い、前向きに治療に取り組むためのヒントを探っていきます」(武田薬品工業日本オンコロジー事業部)
シンポジウムの詳細は以下の通り。
■イベント名:これからのがん医療とケア vol. 5 ~納得した治療を選び、向き合うために
https://cancer-symp05.peatix.com/
■開催日時:2023 年 10 月 22 日(日)10時30分~11時50分
■参加対象:テーマに関心のある方ならどなたでも
■プログラム:座長・川上祥子さん(がん情報サイト「オンコロ」 メディカル・プランニング・マネージャー)
◇ 講演 1:『がん治療中によくある患者の不安~自身の治療体験と患者支援の経験より』 鈴木牧子さん(特定非営利活動法人がんピアネットふくしま理事長)
◇講演 2:納得した治療を選び、向き合うために~高めよう『がん患者力』東 光久さん(独立行政法人奈良県立病院機構 奈良県総合医療センター 総合診療科部長・臨床研修支援室 室長)
「がん患者体験を経て患者会運営に携わる鈴木様と、”患者力”という概念を普及・啓発されておられる東先生にご講演いただき、事前に寄せられた質問への回答やディスカッションも実施予定です。がん患者さん、ご家族の方、サポートされる皆様が、”患者力”という概念をきっかけに、前向きに治療に取り組むためのポイントに触れていただく機会となれば幸いです」(武田薬品工業)
■参加申込み:https://cosmopr-events.jp/cancer-symp05-form/
■主催:武田薬品工業株式会社
■後援:厚生労働省(申請中)、東京都(申請中)、公益財団法人日本対がん協会、国立研究開発法人国立がん研究センター
アストラゼネカの前立腺がん情報サイト『What’s? 前立腺がん』リニューアル
アストラゼネカ株式会社が提供する前立腺がん治療に役立つ情報ウェブサイ『What’s? 前立腺がん』(http://www.zenritsusen.jp)の内容が、対象者ごとに知りたい情報をより見やす く検索しやすいようにリニューアルしました。
「前立腺がんは日本人の男性において罹患率が最も高いがんで、近年では年間約10万人が診断を受けていると推定(国立がん研究センターがん情報サービスがん統計予測から)されます。
そして、前立腺がんの治療は個別化が進んでおり、 患者さんがご自身の病状や治療を正しく理解し、主治医との話し合いの上で納得できる治療を選ぶことの重要性が高まっており、治療期間が長くなる中で、がんと向き合いな がら自分らしい生活を送るための情報も必要とされています」(アストラゼネカ)
同社によれば、『What’s? 前立腺がん』は2005 年に開設され、早期発見のためのPSA検査、前立腺がんの疾患情報・治療について分かりやすく説明し、験談など患者に寄り添った情報を提供。月間訪問者数は 13 万人以上を超えています。
同社では、今回のリ ニューアルについて次のように述べています。
「前立腺がんを疑う一般の方、前立腺がん治療中の患者、前立腺がんが進行して去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)と診断された患者、家族の四つの対象 から該当するものを選択することで、特定の情報を調べるだけでなく、何から調べ て良いか分からない場合でも、必要な情報に辿り着きやすくなりました。
患者さんを第一に考えるを企業バリューの一つとして、患者さんを 中心とした治療支援などの推進に取り組んでいます。患者さんの納得した治療選択とその方らしい生活をサポートすべく、これからも情報サイト『What’s? 前立腺がん』の運営を通じ、 分かりやすく確かな情報提供に努めてまいります」
中外製薬創製の抗悪性腫瘍剤/ALK阻害剤『アレセンサ®』の
早期肺がんを対象とした第III相臨床試験で良好な結果を示す
中外製薬は、同社創製の抗悪性腫瘍剤/ALK阻害剤『アレセンサ®』(一般名:アレクチニブ塩酸塩)とプラチナ製剤べースの化学療法を比較した第III相ALINA試験で、あらかじめ規定された中間解析によって主要評価項目である無病生存期間(DFS)の延長を達成したことを明らかにしました。
IB(腫瘍が4cm以上)〜IIIA期(UICC/AJCC第7版)のALK陽性非小細胞肺か、がん(NSCLC)を完全切除した患者さんで『アレセンサ』は術後補助療法としてDFSの統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善を示したもの。『アレセンサ』は、第III相臨床試験においてALK陽性早期NSCLCを対象に再発または死亡のリスクを低下させた初のALK阻害剤。
同社によれば、「全生存期間(OS)は今回の解析時点では未成熟で、また予期せぬ安全性の所見は認められませんでした。ALINA試験の結果は今後、開催される医学学会で発表されるとともに日米欧を含む世界各国の規制当局へ提出される予定」とのことです。
代表取締役社長CEOの奥田修さんは、「ALK陽性進行NSCLCの一次治療薬として広く使われているアレセンサかが、早期NSCLC 患者さんにおいて再発または死亡リスクの低下を示したことを大変嬉しく思います」と 述べるとともに、「早期NSCLC において治癒の可能性をより多くの患者さんにもたらすために、再発を防ぐことが重要です。しかしながら現在、NSCLCの術後補助療法として承認されたALK阻害剤はありません。本剤を必要とされる患者さんにいち早くお役立ていただけるよう、本データの日本及び世界各国の当局への提出に向けてロシュと協働してまいります」と語っています。