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母の日に思い出す7度のがんを患い88歳まで生き続けた我が母のこと

5月11日は母の日。皆様は、お母様に、どのような感謝の言葉を贈りましたか? 私の母は、30代で子宮がんを患い、乳がん、腋の下のリンパに転移した後も、大腸がん、胃がん、口腔がんを手術。そして最後は食道がんでしたが、高齢であったことから手術はせずに88歳で亡くなりました。


 生前中、入退院を繰り返し50年以上も闘病生活を続けてきた母に、私たち家族は毎年、赤いカネーションをプレゼントしていましたが、最近では、母の日に化粧品をプレゼントする人たちが増えていると聞きました。そういえば母は、地方公務員として定年まで働いてきたこともあって、通院や買い物に行くにも、お気に入りの化粧品の使用は欠かさなかったことを思い出しました。
 
 母の日に、私自身は母の必需品だった化粧品をプレゼントしたことは一度もありませんでしたが、つい最近、開催された“ツルハで母の日”イベントを取材しました。ツルハといえば、日本のドラッグストアランキング2位、今年12月にはトップのウエルシアと統合し、2兆3000億円のツルハが誕生しますが、同社では母の日に化粧品をプレゼントするイベントの特別ゲストに、タレントの藤本美貴さんとお笑い芸人の庄司智春さん夫妻を招き、トークセッションを行いました。

”ツルハで母の日”イベントに登場したタレントの
藤本美貴さんとお笑い芸人の庄司智春夫妻

 同社が、全国の娘世代(30歳から49歳で⺟親がいる⼥性)442名と⺟親世代(50歳から70歳で娘がいる⼥性)442名を対象に実施した『母の日と美容に関する調査』によれば、⺟親世代が⼦供や家族の⽣活を優先する中で、⾃分のケアに時間を割く余裕がなくスキンケア、メイクといった美容を後回しにしていた経験者が7割以上存在していることが分かりました。

 しかし⼦供が成⻑した今、使⽤しているコスメの⾒直し、メイクの種類や選び⽅を変えたい⼈が増えているという実態も浮き彫りになったことから、同社では「メイクの⽅法やアイテムをアップデートして、新たな⾃分を楽しみたいとする前向きな気持ちを抱いているお⺟さんたちが多いことが伺える」こと、その一方では「娘世代の7割が⾃分の⺟親に、もっと⾃分をケアする時間を楽しんでほしいと願っている」として、 ⺟の⽇に“コスメギフト”を提案したそうです。
 母は、美への追求には日々、強いこだわりをもち、出かける前には必ず入念に化粧をしていましたが、がん患者として50年以上も生き続けてきた背景には、決して自宅にこもらず、できるだけ外出をして多くの人たちと会い旅行することを楽しみにしていた母にとって、化粧品の存在は延命へのエネルギーであったに違いありません。
 トークセッションで、夫妻が述べた詳細は、https://hoitto-hc.com/18585/を参照してください。
 さて今週もまた、皆様にとって「もっといい日」でありますように・・・。
                 『週刊がん もっといい日』編集長 山本武道

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